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土工・残土の用語集(図解)100語
掘る・運ぶ・置く・盛る、そして残土の出し先と書類まで。土工の流れの順に並べています。
印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/doko」とお書きください。
土の見方20語
じやま
地山
まだ掘っていない、地面にあるままの状態の土。図面に書いてある掘削の数量は、ふつうこの状態の体積です。
勘違いしやすい:図面の数量(地山)をそのままダンプの台数に使うと足りなくなる。運ぶときは「ほぐし」に換算する。
ほぐし
ほぐし(ほぐした土量)
掘った土は、地面にあったときより体積が増えます。その増えた状態の土の量が「ほぐし」。ダンプに積む量、仮置き場に積む量はこれです。
勘違いしやすい:受入地の「あと3,000立米」が締固め後の数字なら、ほぐしで運べる量はそれより多い。どの状態の数字かを必ず確かめる。
しめかため
締固め(締固め後の土量)
盛った土をローラーなどで押し固めること。固めると土の体積は地山より少し小さくなります。その状態の量が「締固め後の土量」で、盛土や埋戻しの出来上がりの数字です。
勘違いしやすい:「締固め」は作業の名前でもあり、量の状態の名前でもある。層ごとに薄く(まき出し)してから締めるのが基本で、厚く盛って一度に締めると固まらない。
どりょうへんかりつ
土量変化率(L・C)
同じ土でも「地山」「ほぐし」「締固め後」で体積が変わる。その変わり方を表す2つの数字が土量変化率で、L(ほぐし率)=ほぐした量÷地山の量、C(締固め率)=締固め後の量÷地山の量です。
勘違いしやすい:L と C を逆に使う間違いが多い。L は必ず1より大きく、土の C は1より小さい(岩は1より大きくなる)と覚えておくと気づける。
りゅうべ
立米(りゅうべ・㎥)
立方メートル(㎥)のこと。たて・よこ・高さ1mずつの箱1杯分の体積で、現場では「りゅうべ」「りゅーべ」と言います。土の量はほぼすべてこの単位で数えます。
勘違いしやすい:「10t ダンプ1台=10立米」ではない。トン(重さ)と立米(体積)は別の単位で、土は1立米あたり1t以上あるので、10tダンプに積める土は立米ではずっと少ない。
どしつ
土質
土の性質のこと。粒の大きさ(礫・砂・シルト・粘土)の割合や、水の含み方、硬さで決まり、「砂質土」「粘性土」などと呼び分けます。
勘違いしやすい:見た目の色で土質は決まらない。黒くても砂質のことも、明るい色でも粘性土のこともある。迷ったら試験結果(粒度・含水比)で確かめる。
ねんせいど
粘性土
粘土やシルトなど、とても細かい粒が多い土。湿るとベタベタしてこねられ、乾くと固くなります。水はけが悪く、雨で一気に柔らかくなるのが特徴です。
勘違いしやすい:粘性土は掘ると砂質土より大きく膨らむ(L が大きい)。同じ地山の量でも、運ぶダンプの台数が増える。
さしつど
砂質土
砂の粒が主体の土。水はけがよく、締め固めやすいので、盛土や埋戻しに使いやすい土です。積算では「普通土」として扱われることが多い土です。
勘違いしやすい:水はけがよい反面、乾くと風で飛び、雨では流れやすい。仮置きではシート掛けと流出防止が要る。
れき
礫(れき)・礫質土
礫は砂より大きく、こぶし大より小さい石の粒(2〜75mm)。礫が多く混じった土が礫質土です。締まりやすく、盛土材としては良い材料になります。
勘違いしやすい:75mm以上の石は「礫」ではなく石分(玉石・岩塊)。石が大きいと締固めの邪魔になり、受入れを断られることもある。
がん
岩(軟岩・中硬岩・硬岩)
土ではなく岩盤のこと。硬さで軟岩・中硬岩・硬岩などに分け、掘り方(リッパ、ブレーカ、発破)と手間が大きく変わります。
勘違いしやすい:岩は締め固めても地山より大きいまま(C が1より大きい)。土の感覚で「締めれば減る」と考えると、盛土の量を読み違える。
がんすいひ
含水比
土にどれだけ水が含まれているかを表す数字。土の中の水の重さを、乾いた土の粒の重さで割って%で表します(JIS A 1203 の試験で測ります)。
勘違いしやすい:含水比は「全体の重さに対する水の割合」ではなく「乾いた土に対する水の割合」なので、100%を超えることもある(水が土と同じ重さ以上ある粘土など)。
さいてきがんすいひ
最適含水比
同じ力で締め固めたとき、土がいちばん密に締まる含水比のこと。乾きすぎでも湿りすぎでも締まりが悪く、その間にちょうどよい水分があります(締固め試験 JIS A 1210 で求めます)。
勘違いしやすい:「水を足せば締まる」は半分だけ正しい。最適含水比を超えて水を足すと、逆に締まらなくなる。
しつじゅんみつど
湿潤密度(単位体積重量)
水を含んだ自然な状態の土が、1立米あたり何トンあるかを表す数字。土の重さを体積に換えたり、体積を重さに換えたりするときに使います。
勘違いしやすい:「1立米=1トン」ではない。土は水より重く、1立米で1トンを大きく超えるのがふつう。このサイトの換算ツールは目安として1.7t/立米を初期値にしているが、現場の値に置き換えて使う。
こーんしすう
コーン指数
土の硬さ・強さの目安。先のとがったコーン(円すい)を土に押し込んだときの抵抗の大きさで、単位は kN/㎡ です。建設発生土の区分や、重機が土の上を走れるか(トラフィカビリティ)の判断に使います。
勘違いしやすい:現場の地面に直接刺した値と、区分判定用の試験(モールドで突き固めた試料、JIS A 1228)の値は別物。区分の話をしているときは試験値で比べる。
けんせつはっせいど
建設発生土
建設工事で掘って出た土のこと。法律(資源有効利用促進法)では再利用すべき「指定副産物」で、ごみ(廃棄物)ではありません。一般に「残土」と呼ばれるのもこれです。
勘違いしやすい:廃棄物ではないが、どこに捨ててもよいわけではない。受け入れる土地には盛土規制法や残土条例の手続きが要る。ガラや木くずが混じると産業廃棄物扱いになる。
だいいっしゅ〜だいよんしゅけんせつはっせいど
第1種〜第4種建設発生土
建設発生土を、土質とコーン指数で第1種〜第4種と泥土に分けたもの。番号が小さいほど砂や礫が多く硬い「使いやすい土」で、使い道(盛土・埋戻し・改良が必要か)の目安になります。
勘違いしやすい:第1種が「一番きれいな土」という意味ではない。区分はあくまで土質と硬さの目安で、汚染の有無やガラの混入は別に確認する。
でいど
泥土
ドロドロで、ダンプに山積みできず、その上を人が歩けないほど柔らかい土。コーン指数200kN/㎡未満がおおよその目安で、そのままでは盛土に使えません。
勘違いしやすい:同じドロドロでも、泥水を使う工法(シールド・場所打ち杭など)から出たものは「建設汚泥」で産業廃棄物になることがある。どの工法から出たかで扱いが変わる。
けんせつおでい
建設汚泥
泥水を使って掘る工事(シールド工法、場所打ち杭、地中連続壁など)から出る、泥状の掘削物。建設発生土とは違い、産業廃棄物(汚泥)として扱われます。
勘違いしやすい:「土だから残土」と思い込むのが最大の失敗。泥土(発生土)と建設汚泥(廃棄物)は見た目が似ていても法律上まったく別物で、間違えると不法投棄になりかねない。
かいりょうど
改良土
柔らかい土(第4種・泥土など)に石灰やセメント系の材料を混ぜて、使える強さにした土。工事の埋戻しや盛土の材料として売られているものもあります。
勘違いしやすい:改良土は「良い土」ではなく「改良した土」。改良の材料や方法によっては、使う場所や条件が決められていることがある。
どしつかいりょう
土質改良(安定処理)
柔らかい土や水っぽい土に、石灰・セメント系固化材などを混ぜて固め、強さを上げること。現場で混ぜる方法と、改良プラントで混ぜる方法があります。
勘違いしやすい:セメント系の固化材を使う改良では、発注者から六価クロムの溶出試験を求められることがある。材料を決める前に仕様書を確認する。
掘削18語
とこぼり
床掘
擁壁・側溝・基礎などの構造物を造るために、その形に合わせて地面を掘り下げること。掘った底が構造物の「床」になります。
勘違いしやすい:掘りすぎた分(余掘り)は、あとで埋め戻しても地山のようには固まらない。床掘で出た土は残土として一度出し、構造物ができたら必要な分だけ埋め戻す。
くっさく
掘削
地山を掘り取ること。道路や宅地をつくるために広く削るのも、構造物のために掘る(床掘)のも掘削ですが、現場では広く削るほうを「掘削」、構造物用を「床掘」と呼び分けることが多いです。
勘違いしやすい:掘削の数量(図面)は地山の体積。運び出す量はほぐしに換算する。また、掘る前の埋設物の確認を飛ばすと、管を切って大事故になる。
きりど
切土
高いところの地山を削って、計画の高さまで下げること。反対に、低いところに土を盛って高くするのが盛土です。
勘違いしやすい:切土でできた斜面(法面)は、地山の性質によっては時間がたつと崩れることがある。雨の後や、岩の割れ目・湧水がある場所は特に注意。
のりめん
法面
切土や盛土でできる人工の斜面のこと。「のり」とも言います。崩れないように勾配を決め、草(植生)やコンクリートで表面を守ります。
勘違いしやすい:法面の上(法肩)に重機や残土を置くと、重さで崩れることがある。法肩のすぐ近くに物を置かない。
のりこうばい
法勾配
法面の傾きの表し方。高さ1に対して水平にいくつ進むかで表し、「1:1.5」は高さ1mに対し水平1.5m。現場では「1割5分(いちわりごぶ)」とも言います。
勘違いしやすい:「1割5分」は「15%」ではない。高さ1に対する水平の長さの比で、角度で言えば約34度。数字が大きいほど寝た(ゆるい)斜面。
こだん
小段
高い法面の途中につくる、幅のある平らな段。斜面を何段かに分けることで、崩れにくくし、雨水を集めて流し、点検や作業の足場にもします。
勘違いしやすい:小段は通路ではない。重機を走らせたり残土を置いたりすると、段が崩れたり排水が詰まったりする。
よぼり
余掘り
設計の形より外側や下を余分に掘ること。型枠を組む作業スペースのために計画的に掘る場合と、掘りすぎてしまった場合の両方を指します。
勘違いしやすい:余分に掘った土は余分な残土になる。余掘りが多いほど、運搬・処分の費用と埋戻しの手間が増える。
おーぷんかっと
オープンカット
山留め(壁)を使わず、周りに法面(斜面)をつけて掘る方法。広い場所が必要ですが、仮設の壁がいらないぶん簡単で安くすみます。
勘違いしやすい:法面をつけるぶん、掘る土の量(残土)は垂直に掘るより多くなる。斜面を急にしすぎると崩れる。
やまどめ
山留め(土留め)
掘った穴の壁が崩れないように支える、仮設の壁と支え。矢板や鋼材で壁をつくり、切梁などで押さえます。「土留め(どどめ)」とも言います。
勘違いしやすい:山留めの中の切梁や腹起しに乗ったり、物を掛けたりしない。勝手に外すと壁ごと崩れる。点検は決められた人が毎日行う。
やいた
矢板(鋼矢板・シートパイル)
地面に連続して打ち込んで壁にする板。鋼製のもの(鋼矢板・シートパイル)は、隣の板とかみ合わせて水も止めやすい壁になります。
勘違いしやすい:矢板を引き抜いた後はすき間ができ、周りの地面が沈むことがある。抜いた跡を砂などで埋めるのを忘れない。
ゆうすい
湧水
掘っていくと地面からしみ出してくる地下水。量が多いと、掘った底がぬかるんだり、壁が崩れたりします。
勘違いしやすい:湧水をくみ出した濁った水を、そのまま川や側溝に流してはいけない。沈砂池などで濁りを落としてから流す。
かまば
釜場
掘った底の隅に、さらに一段深く掘ってつくる水たまり(集水ピット)。湧水や雨水をここに集めて、水中ポンプでくみ出します。
勘違いしやすい:ポンプが止まると、すぐ底が水びたしになる。夜間や休日にポンプを止めるときは、翌朝の排水時間も計画に入れる。
とこづけ
床付け
掘削の最後に、底を設計の高さどおりに平らに仕上げること。仕上がった底面を「床付け面」と言い、ここに砕石や基礎が乗ります。
勘違いしやすい:床付け面を重機で踏み荒らしたり、雨にさらしたりすると、地山が緩んで沈下の原因になる。仕上げたら早めに砕石を敷く。
ばっくほう
バックホウ
アームの先のバケットを手前に引いて掘る掘削機械。現場では「ユンボ」とも呼ばれます。掘削・積込み・整地・法面の整形まで、土工の主役です。
勘違いしやすい:バックホウの旋回範囲(後ろも含む)は立入禁止。オペレーターからは死角が多い。合図なしに近づかない。
ばけっとようりょう
バケット容量(山積み・平積み)
バックホウのバケットに入る土の量。バケットのふちで平らにすり切った量が平積み、ふちより上に山盛りにした量が山積みで、機械の大きさは山積みの容量で呼ぶのが一般的です。
勘違いしやすい:バケットに入るのは「ほぐした」土。地山の量からバケットの杯数を出すときは、ほぐし率で換算してから割る。
あいしーてぃーせこう
ICT施工(i-Construction)
ドローンや3Dスキャナで現場を測り、3次元の設計データで重機を動かして、出来形も3次元で確認する施工のやり方。国土交通省は「i-Construction」として進めています。
勘違いしやすい:ICT でも、もとになる3次元データや基準点が間違っていれば、全部ずれる。測量・データの確認は人の仕事として残る。
てんせき
転石・玉石
地中や地表にある、大きな石のかたまり。積算では直径7.5cm以上の岩塊・玉石を指し、それが多く混じった土を「転石混り土」と呼んで、ふつうの土と区別します。
勘違いしやすい:大きな石が混じった残土は、受入地で断られることがある。ふるい分けたり、石だけ別に処分したりする必要が出る。
積込み・運搬14語
つみこみ
積込み
掘った土や仮置きした土を、バックホウやホイールローダでダンプの荷台に載せること。
勘違いしやすい:荷台の片側に寄せて積むと、走行中に傾いたり荷がこぼれたりする。荷台の中央に、平らにならして積む。
だんぷとらっく
ダンプトラック(2t・4t・10t)
荷台を傾けて積荷を一気に降ろせるトラック。土を運ぶ主役で、「2t」「4t」「10t」のように最大積載量のクラスで呼びます。
勘違いしやすい:「10tダンプ」は10立米積めるという意味ではない。10tは重さの上限で、土は重いので積める体積はずっと少ない。
さいだいせきさいりょう
最大積載量(ダンプに積める量)
そのトラックに積んでよい荷物の重さの上限。車検証に書いてあります。土の場合は、体積(立米)ではなく重さ(トン)で上限が決まります。
勘違いしやすい:荷台に入るかどうか(見た目の山)で積む量を決めると、重い土ではすぐ過積載になる。水を含んだ土は特に重い。
かせきさい
過積載
最大積載量を超えて積むこと。ブレーキが効きにくくなり、道路や橋も傷めるため、法律で禁止されています。
勘違いしやすい:「少しくらいなら」「一回なら」が事故と処分のもと。雨の日の土は水を吸って重くなるので、晴れの日と同じ杯数で積まない。
うんぱんきょり
運搬距離
土を積む場所から降ろす場所までの距離(片道)。運搬費は、運ぶ量と距離でほぼ決まります。
勘違いしやすい:地図の直線距離ではなく、ダンプが実際に走れる道での距離で考える。大型車が通れない道や、通学路で時間規制がある道は使えない。
ほいーるろーだ
ホイールローダ
タイヤで走り、前のバケットで土や砂利をすくって運んだり、ダンプに積んだりする機械。「ショベル」「タイヤショベル」とも呼ばれます。
勘違いしやすい:ホイールローダは前後に素早く動くので、後ろの死角が大きい。後ろを通らない。
ふせいちうんぱんしゃ
不整地運搬車(キャリアダンプ)
キャタピラ(クローラ)で走る小型の運搬車。ぬかるみや坂、狭い現場の中で土を運ぶのに使います。公道は走れません。
勘違いしやすい:不整地運搬車を運転するには、最大積載量に応じた技能講習や特別教育が必要。資格のない人は動かさない。
しきてっぱん
敷鉄板
柔らかい地面の上に並べて敷く、厚い鉄の板。重機やダンプが沈んだり、ぬかるみで動けなくなったりするのを防ぎます。
勘違いしやすい:敷鉄板は雨で濡れるとよく滑る。段差やすき間でつまずきやすく、重機の旋回でずれることもある。上を歩くときは足元に注意。
たいやせんじょう
タイヤ洗浄(洗車)
現場から出るダンプのタイヤや車体についた泥を、出口で落とすこと。公道を泥で汚さないためです。
勘違いしやすい:洗った泥水をそのまま側溝や道路に流してはいけない。沈砂槽などで泥を沈めてから処理する。
こうつうゆうどういん
交通誘導員
工事現場の出入口や道路での作業中に、車や歩行者を安全に誘導する人。ダンプの出入りの合図もします。
勘違いしやすい:誘導員の合図なしに、ダンプを勝手に道路へ出さない。運転手からは歩行者や自転車が見えにくい。
にだいしーとかけ
荷台シート掛け(飛散防止)
土を積んだダンプの荷台に、シート(幌)をかぶせること。走っている間に土や砂ぼこりが飛んだり落ちたりするのを防ぎます。
勘違いしやすい:乾いた砂質土は少しの風でも舞う。近くても、晴れていても、公道に出るならシートを掛ける。
はんしゅつけいかく
搬出計画
残土を、いつ・どこへ・どれだけ・何台で運び出すかの計画。搬出先、運搬ルート、1日の台数、作業時間、誘導員の配置などを決めます。
勘違いしやすい:受入地の「1日何台まで」「何時まで」を確かめずに台数を組むと、ダンプが途中で止まる。計画を立てる前に受入地の条件を聞く。
さいくるたいむ
サイクルタイム(ダンプの1往復)
同じ作業が1回まわるのにかかる時間。ダンプなら「積込み → 運搬 → 降ろす → 戻る」の1往復の時間です。
勘違いしやすい:受入地での待ち時間や、渋滞・時間規制を入れ忘れると、計画より大幅に運べない。初日の実績で見直す。
だんぷのひょうじばんごう
ダンプの表示番号(ダンプ規制法)
土砂を運ぶ大型ダンプが荷台の横などに表示する番号(いわゆるダンプゼッケン)。「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」に基づきます。
勘違いしやすい:「土砂禁」と表示されたダンプ(産業廃棄物の運搬用など)には土砂を積めない。協力会社のダンプを手配するときは番号の有無を確認する。
仮置き8語
かりおき
仮置き
掘った土を、使うときまで一時的に置いておくこと。埋め戻しに使う土を現場の中に置いたり、別の工事に回すまでストックヤードに置いたりします。
勘違いしやすい:仮置きも、量や場所によっては盛土規制法の「土石の堆積」として許可や届出が必要になる。勝手に高く積まない。
すとっくやーど
ストックヤード
工事で出た土を一時的に集めて置き、別の工事に回すための場所。出す工事と使う工事の時期が合わないときの「待合室」です。
勘違いしやすい:登録されていても、どんな土でも受けるわけではない。土質・含水比・受入時間・料金などの条件を事前に確かめる。
ようじょうしーと
養生シート(ブルーシート)
仮置きした土や法面を雨や風から守るためにかぶせるシート。土が濡れて柔らかくなる、流れ出す、ほこりが舞う、のを防ぎます。
勘違いしやすい:シートは押さえが弱いと風で飛び、周りの家や道路に迷惑をかける。端までしっかり重しを置く。
どのう
土のう
袋に土や砂を詰めたもの。積んで水をせき止めたり、シートを押さえたり、足場を整えたりと、現場のいろいろな場面で使います。
勘違いしやすい:土のう袋は日光で劣化して破れる。長く置いた土のうは、使う前に袋の傷みを確認する。
おおがたどのう
大型土のう(トンパック)
重機で吊って使う大きな土のう。1袋で1立米前後入る大きさが一般的で、仮の堤防や流出防止、仮置きの囲いに使います。
勘違いしやすい:満杯の大型土のうは非常に重い。吊るときは吊り具・ワイヤーの点検と、吊り荷の下に入らないことを徹底する。
ちんさち
沈砂池
現場から出る濁った水をいったんためて、土の粒を底に沈めてから流すための池。工事中の雨水や湧水の濁りを落とします。
勘違いしやすい:沈砂池が土で埋まると、濁った水がそのまま流れ出る。大雨の前に容量と出口を点検する。
だくすい
濁水
土の粒が混じって濁った水。雨や湧水、洗車の水が現場の土にふれるとできます。そのまま川や水路に流すと、魚や農業に被害が出ます。
勘違いしやすい:「雨だから仕方ない」は通らない。濁水が流れ出て苦情や事故になると、工事が止まる。
どしゃりゅうしゅつぼうし
土砂流出防止
雨で盛土や仮置きの土が流れ出さないようにする対策。シートで覆う、土のうや柵で囲う、排水路と沈砂池をつくる、などを組み合わせます。
勘違いしやすい:盛土規制法では、盛土や土の堆積に対して崩れたり流れ出たりしないための措置が求められる。流出は近所への被害だけでなく、法令違反にもなりうる。
盛土・埋戻し22語
ちょうはり
丁張
「ここまで掘る」「ここまで盛る」「この線に合わせる」を現場に示す目印。杭を打ち、横板(貫板)を付け、水糸を張って、仕上がりの高さと位置を見えるようにしたものです。
勘違いしやすい:丁張は動かすと全部狂う。重機や資材を当てない。糸の高さは仕上がりそのものではなく、決めた分だけ上に張ってあることが多いので、何センチ上がりかを確認する。
もりど
盛土
低いところに土を盛って、計画の高さまで上げること。また、そうしてできた土の構造物のこと。道路・宅地・堤防など、多くの土木構造物の土台です。
勘違いしやすい:盛土を受け入れる土地には、盛土規制法や残土条例の許可・届出が必要になることがある。「空き地に土を盛るだけ」でも手続きの対象になりうる。
うめもどし
埋戻し
構造物や管を据えるために掘った(床掘した)すき間に、土を戻して埋めること。積算では床掘と合わせて「作業土工」として扱われます。
勘違いしやすい:一度に深く投げ込んで上だけ締めると、後で道路が沈む。構造物の片側だけ先に埋めると、構造物が押されて動くことがあるので、両側を同じ高さずつ上げていく。
ろたい
路体
道路の盛土のうち、上の「路床」より下の部分。道路の土台の大部分で、上からの重さを地盤に伝えます。
勘違いしやすい:路体・路床・路盤は名前が似ていて混同しやすい。上から「舗装(路盤を含む)→ 路床 → 路体」の順。
ろしょう
路床
舗装のすぐ下にある、厚さおよそ1mの土の層。舗装の厚さを決めるもとになる大事な層で、路体より念入りに締め固めます。
勘違いしやすい:路床が弱いと、上の舗装をいくら厚くしても道路がわだち・ひび割れになる。路床の土が柔らかいときは、改良や置換えで強くする。
ろばん
路盤
舗装の一部で、表面のアスファルトの下、路床の上に敷く砕石などの層。上層路盤と下層路盤に分けることが多く、車の重さを広げて路床に伝えます。
勘違いしやすい:路盤は「土」ではなく砕石などの材料の層。路床・路体(土の層)とは別物。
まきだし
まき出し
盛土や埋戻しで、運んできた土を決められた厚さに薄く広げること。広げた後に締め固めるので、1層の厚さが仕上がりの品質を左右します。
勘違いしやすい:早く終わらせようと厚くまき出すと、下のほうが締まらない。仕上り厚とまき出し厚(締める前)を混同しない。
しきならし
敷均し
運んだ土や砕石を、ブルドーザなどで平らに広げてならすこと。まき出しとほぼ同じ場面で使います。
勘違いしやすい:凸凹のまま転圧すると、低いところは締まらず、高いところは締めすぎになる。転圧の前に平らにする。
てんあつ
転圧
ローラーなどの機械で土を押し固めること。締固めの作業そのものを指して、現場では「転圧」と言うことが多いです。
勘違いしやすい:端や構造物のきわはローラーが届かず、締まり残りやすい。そこはタンパやプレートで締める。
しめかためど
締固め度
現場で締め固めた土の密度が、試験室で求めたいちばん詰まった密度(最大乾燥密度)の何%かを表す数字。盛土がきちんと締まっているかを確かめる物差しです。
勘違いしやすい:基準の値は、試験の方法(A・B法かC・D・E法か)や測り方(RI計器か)で変わる。他の現場の数字をそのまま使わず、仕様書で確かめる。
ろーらー
ローラー(振動ローラ・タイヤローラ)
重い車輪で地面を押して締め固める機械。鉄の車輪を振動させて締める振動ローラ、ゴムタイヤで練るように締めるタイヤローラなどがあります。
勘違いしやすい:ローラーは後ろが死角。バックするときは誘導者をつけ、作業範囲に人を入れない。法肩に寄りすぎると転落する。
ぶるどーざ
ブルドーザ
キャタピラで走り、前の大きな板(排土板・ブレード)で土を押して運んだり、平らにならしたりする機械。
勘違いしやすい:ブルドーザの前の排土板は、上げたままにすると落ちる危険がある。止めるときは地面に下ろす。
たんぱ
タンパ・プレートコンパクタ
人が手で押して使う小型の締固め機械。上下に跳ねて突き固めるのがタンパ(ランマー)、平らな板を振動させて締めるのがプレートコンパクタです。
勘違いしやすい:小型でも振動が強く、長時間使うと手がしびれる。決められた休憩をとり、足先を機械の下に入れない。
みずいと
水糸
丁張の杭や貫板のあいだに張る、目立つ色の細い糸。高さや位置の基準線として使います。
勘違いしやすい:水糸がたるんだり、重機が引っかけて動いたりすると、基準そのものが狂う。作業の前に張り具合を確かめる。
できがた
出来形
できあがった工事の形・寸法(高さ、幅、長さ、厚さなど)のこと。設計どおりにできているかを測って確かめることを出来形管理と言います。
勘違いしやすい:測るタイミングを逃すと、埋めた後や次の工程の後では測れない。埋まる部分は埋める前に測って写真を撮る。
じーえる
GL・計画高
GL(グランドライン)は地面の高さ、計画高は工事で仕上げる予定の高さ。図面では高さを基準点からの数字(標高など)で表します。
勘違いしやすい:「今の地面」と「計画の仕上がり」は別。どちらを基準にした数字なのかを確かめないと、掘りすぎ・盛りすぎになる。
だんぎり
段切り
斜面の上に盛土をするとき、もとの地面を階段状に切ってから盛ること。盛土と地面がしっかりかみ合い、すべり落ちるのを防ぎます。
勘違いしやすい:斜面の草や表土を残したまま盛ると、そこがすべり面になる。段切りの前に草木と表土を取り除く。
おきかえ
置換え
軟らかくて使えない土を掘り取り、良い材料(砂・砕石・良質土)に入れ替えること。地盤を強くするいちばん分かりやすい方法です。
勘違いしやすい:入れ替えた良い材料も、締め固めなければ強くならない。置換えの材料も層ごとに転圧する。
なんじゃくじばん
軟弱地盤
水を多く含んだ粘土や、ゆるい砂などでできた、軟らかくて弱い地盤。上に盛土や構造物を載せると、沈んだり、すべったりしやすい地盤です。
勘違いしやすい:見た目がしっかりしていても、地下が軟らかいことがある。盛ってから時間がたって沈むので、盛土の後も高さを測り続ける。
さいせき
砕石(クラッシャーラン・RC-40)
岩を砕いてつくった石の材料。大小の粒が混じったものをクラッシャーラン(C-40など)、コンクリートがらを砕いてつくった再生品を再生クラッシャーラン(RC-40など)と呼びます。数字は最大の粒の大きさ(mm)の目安です。
勘違いしやすい:再生砕石(RC)は、使える場所が仕様書で決められていることがある。指定と違う材料を入れると、やり直しになる。
出し先・書類18語
ざんど
残土
工事で掘った土のうち、その現場で使い切れずに余って外へ出す土のこと。正式な書類では「建設発生土」と書きます。
勘違いしやすい:残土はごみではないが、「タダで引き取ってくれる空き地」に勝手に出すのは危険。受入地の許可・届出を確かめないと、不適切な盛土に加担することになる。
うけいれち
受入地(処理場)
残土を受け入れてくれる場所。民間の残土処分場・ストックヤード・改良プラントや、土を必要としている造成地・農地などがあります。
勘違いしやすい:受入地の側にも、盛土規制法の許可や残土条例の届出が必要なことが多い。手続きが済んでいない受入地に出すと、出した側の「搬出先の事前確認」も通らない。
どすてば
土捨場
残土を最終的に置いて処分する場所。公共工事では発注者が用意・指定する土捨場に運ぶこともあります。
勘違いしやすい:土捨場も盛土の一種。決められた場所・高さ・勾配を守らないと、崩れや土砂流出の原因になる。
こうじかんりよう
工事間利用
ある工事で余った土を、土が足りない別の工事で使うこと。処分せずに済み、新しく土を買わずに済むので、いちばん無駄のない残土の使い方です。
勘違いしやすい:土質が合わないと使えない。出す側の土質・量・時期と、使う側が求める条件をそろえて話す。
じゅりょうしょ
受領書(土砂の受領書)
残土を受入地に運んだとき、受入地の管理者から受け取る「確かに受け取りました」という書類。2023年5月以降に契約した工事では、受け取って保存することが求められています。
勘違いしやすい:受領書の様式を事前に受入地と決めておかないと、もらい忘れや記載漏れが出る。毎日の搬出が終わるたびに枚数と量を確認する。
さいせいしげんりようけいかくしょ
再生資源利用(促進)計画書・実施書
工事で出る土やがらをどこへ運び、何を再利用するかを書く書類。工事の前に計画書、終わった後に実施書をつくります。資源有効利用促進法に基づく書類です。
勘違いしやすい:計画書を書くには、着工前に搬出先が決まっている必要がある。「掘ってから探す」は通用しない。
はんしゅつさきのじぜんかくにん
搬出先の事前確認
残土を出す前に、その搬出先が適切な場所か(盛土規制法の許可などの手続きが済んでいるか)を確かめること。熱海の土石流災害をきっかけに、2023年の省令改正で求められるようになりました。
勘違いしやすい:「受入地がそう言っていた」だけでは確認にならない。許可の番号や有効期限まで確かめる。
もりどきせいほう
盛土規制法
正式名は「宅地造成及び特定盛土等規制法」。危ない盛土による災害を防ぐため、規制区域の中で行う一定規模以上の盛土・切土・土の一時的な堆積に、許可や届出を求める法律です。2023年5月26日に施行されました。
勘違いしやすい:「宅地じゃないから関係ない」は誤り。用途にかかわらず、農地や山林の盛土も対象になる。区域の指定は都道府県ごとに時期が違う。
きせいくいき
規制区域(宅地造成等工事規制区域・特定盛土等規制区域)
盛土規制法で、都道府県知事などが指定する区域。市街地や集落とその周りが「宅地造成等工事規制区域」、それ以外で盛土が崩れると人家に被害が出るおそれがある場所が「特定盛土等規制区域」です。
勘違いしやすい:県全域を指定している県もあれば、一部だけの県もある。隣の市町村と同じだと思い込まずに、場所ごとに確認する。
ざんどじょうれい
残土条例(土砂条例)
都道府県や市町村が独自に定める、土砂の埋立て・盛土を規制する条例。一定の面積や量を超える埋立てに、許可・届出や土の検査を求めます。
勘違いしやすい:自治体ごとに対象の面積・量・必要な書類がまったく違う。県の条例と市の条例が両方かかる場所もある。
さんぎょうはいきぶつ
産業廃棄物
事業活動で出るごみのうち、法律で決められた種類のもの。工事では、コンクリートがら、アスファルトがら、建設汚泥、木くず、廃プラスチックなどが産業廃棄物です。
勘違いしやすい:残土にガラや木くずが混じると、混ざったもの全体が産業廃棄物として扱われかねない。掘削のときから分けておく。
まにふぇすと
マニフェスト(産業廃棄物管理票)
産業廃棄物の処理を業者に頼むときに交付する伝票。運搬・処分が終わるたびに写しが戻ってきて、頼んだとおりに処理されたことを確認できます。紙と電子の2種類があります。
勘違いしやすい:「残土にもマニフェスト」は誤り。逆に、建設汚泥を残土として受領書で出すのは違法になりうる。中身が土か廃棄物かを先に決める。
していしょぶん
指定処分
公共工事で、発注者が残土の搬出先(受入地)を指定し、その運搬費・処分費を工事費に入れて発注するやり方。受注者は指定された場所へ運びます。
勘違いしやすい:指定がないからといって、どこへ出してもよいわけではない。受注者が選ぶ場合も、搬出先の事前確認と受領書の保存は必要。
けんせつふくさんぶつ
建設副産物
建設工事にともなって出てくるもの全体の呼び名。建設発生土やコンクリートがらのように再利用できるもの(再生資源)と、再利用できない廃棄物の両方を含みます。
勘違いしやすい:副産物=廃棄物ではない。建設発生土は副産物だが廃棄物ではなく、扱いのルールが違う。
けんせつりさいくるほう
建設リサイクル法
正式名は「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」。一定規模以上の解体・新築などの工事で、コンクリート・アスファルト・木材などを現場で分別し、再資源化することを義務づけています。
勘違いしやすい:土(建設発生土)は建設リサイクル法の特定建設資材ではない。土の搬出先のルールは資源有効利用促進法(計画書・受領書)や盛土規制法のほう。
どじょうおせんたいさくほう
土壌汚染対策法
土の中の有害な物質(鉛・ヒ素・六価クロムなど、法律で決められた「特定有害物質」)による健康被害を防ぐための法律。汚れているおそれのある土地の調査や、汚れた土の持ち出しのルールを決めています。
勘違いしやすい:自然由来の重金属を含む土もあり、見た目では分からない。受入地から土の分析結果を求められることもあるので、早めに確かめる。
しょぶんひ
処分費(受入料)
受入地に残土を受け入れてもらうときに払う料金。立米あたりやダンプ1台あたりで決められることが多く、土質や受入地によって大きく違います。
勘違いしやすい:泥土や石の多い土、汚れのおそれがある土は、処分費が高くなったり、受け入れてもらえなかったりする。見積もりの前に土質を伝える。
こぶりす
COBRIS(建設副産物情報交換システム)
建設副産物の情報をやりとりするためのシステム。再生資源利用(促進)計画書・実施書をつくるのに、多くの発注者が使うよう求めています。建設発生土の工事間利用の情報交換にも使われます。
勘違いしやすい:COBRIS に登録しただけで搬出先が決まるわけではない。マッチングの仕組みや入口は地域・時期で違うので、発注者の案内に従う。
言葉が分かったら、量と出し先へ
定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。
