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コンクリート工の用語集(図解)45語

生コンの配合と受入れ検査、打込み・締固め・養生、鉄筋と型枠、暑い日・寒い日・水の中のコンクリートまで。

印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/concrete」とお書きください。

材料と配合8語

  • 生コン工場呼び強度・スランプ・最大寸法・セメント

    なまこん

    生コン(レディーミクストコンクリート)

    工場で練り混ぜて、固まる前の状態で現場に運ばれてくるコンクリート。正式にはレディーミクストコンクリートと言います。

    勘違いしやすい:生コンは時間がたつと固まり始める。工場から現場までの距離と、打込みにかかる時間を計画しておく。

  • 圧縮試験呼び強度 241回:85%以上3回平均:24以上

    よびきょうど

    呼び強度

    生コンを注文するときに指定する、コンクリートの強さの区分。「24」なら圧縮強度24N/㎟が目安です。

    勘違いしやすい:強度は打ってから28日後の値で判断するのが基本。打った日には分からないので、供試体を必ず採る。

  • 水 WCW ÷ C鉄筋コンクリート 55%以下無筋 60%以下

    みずせめんとひ

    水セメント比(W/C)

    コンクリートの中の水の重さを、セメントの重さで割った割合。小さいほど強く、長持ちするコンクリートになります。

    勘違いしやすい:現場で生コンに水を足すのは厳禁。水セメント比が上がり、強度も耐久性も落ちる。

  • 配合設計±15 そのまま±15〜20 原因調査±20超 持ち帰り上限 175kg/㎥(20〜25mm)

    たんいすいりょう

    単位水量

    コンクリート1㎥をつくるのに使う水の量(kg)。多すぎると乾燥収縮によるひび割れや、強度不足の原因になります。

    勘違いしやすい:±20kg/㎥を超えた生コンは打たずに持ち帰らせる。±15〜20kg/㎥なら原因を調べ、3台ごとに測る。

  • 示方配合現場配合骨材の水分・粒の違いで直す

    しほうはいごう・げんばはいごう

    示方配合・現場配合

    示方配合は、骨材が乾いた理想の状態で決めた材料の量。現場配合は、実際の骨材の水分や粒の大きさの違いに合わせて直した量です。

    勘違いしやすい:骨材が水を含んでいるのに直さないと、水が多すぎる生コンになる。

  • 5mm粗骨材細骨材粗骨材の最大寸法 20・25・40mm

    こつざい

    骨材(細骨材・粗骨材)

    コンクリートに混ぜる砂と砂利のこと。5mmのふるいを通る細かいものを細骨材(砂)、とどまる粗いものを粗骨材(砂利・砕石)と言います。

    勘違いしやすい:海砂は塩分を含むことがある。塩化物の量を試験で確かめる。

  • 細かい空気の泡凍って溶けても割れにくい

    こんわざい

    混和剤(AE剤・AE減水剤)

    コンクリートに少量加えて性質を変える薬剤。細かい空気の泡を入れるAE剤、少ない水で練りやすくするAE減水剤、固まり始めを遅らせる遅延形などがあります。

    勘違いしやすい:混和剤の種類や量を変えるときは、示方配合を作り直して監督職員と協議する。

  • 早強3日普通5日高炉B7日湿潤養生の目安(日平均15℃以上)

    せめんとのしゅるい

    セメントの種類(普通・早強・高炉B種)

    よく使うのは普通ポルトランドセメント。早く強くなる早強、熱が出にくい中庸熱・低熱、高炉スラグなどを混ぜた混合セメント(高炉セメントB種など)があります。

    勘違いしやすい:混合セメントは強度の出方がゆっくり。普通セメントと同じ感覚で型枠を外さない。

受入れ検査6語

  • スランプ空気量塩化物単位水量供試体を採る20〜150㎥ごと、1回/日以上

    うけいれけんさ

    受入れ検査(荷卸し時の試験)

    現場に届いた生コンを、打つ前に試験して注文どおりか確かめること。スランプ・空気量・塩化物量・単位水量を測り、圧縮強度用の供試体を採ります。

    勘違いしやすい:小規模工種で1工種の総使用量が50㎥未満なら、1工種1回以上か、工場の品質証明書等で済ませられる場合がある。

  • コーン下がり8〜18cmは ±2.5cm

    すらんぷ

    スランプ

    生コンの軟らかさを表す値。コーン(円すい台の筒)に詰めた生コンを、筒を抜いたあとに何cm下がったかで測ります(JIS A 1101)。

    勘違いしやすい:スランプが大きい(軟らかい)ほど打ちやすいが、水が多いとは限らない。混和剤で軟らかくしていることもある。

  • 4.5%±1.5%エアメータで測る

    くうきりょう

    空気量

    生コンの中に含まれる空気の割合(%)。AE剤で入れた細かい泡が、凍結融解からコンクリートを守ります。

    勘違いしやすい:空気が多すぎると強度が下がり、少なすぎると凍害に弱くなる。

  • Cl⁻Cl⁻Cl⁻Cl⁻0.3kg/㎥以下

    えんかぶつそうりょう

    塩化物総量

    コンクリート1㎥に含まれる塩化物イオンの量。多いと中の鉄筋がさびて、コンクリートが割れる原因になります。

    勘違いしやすい:打設が午前と午後にまたがる日は、午前の値が規制値の半分以下なら午後の試験を省略できる。

  • σ7 ×3σ28 ×3荷卸しした生コンでつくる

    きょうたい

    供試体(テストピース)

    圧縮強度を調べるために、荷卸しした生コンを円柱の型に詰めてつくる試験用のコンクリート。

    勘違いしやすい:1回の試験結果は3個の平均。供試体のつくり方や養生が悪いと、本当の強度より低く出る。

  • 運搬 1.5時間以内

    とらっくあじてーた

    トラックアジテータ(生コン車)

    ドラムを回し続けて、練り混ぜた生コンを分離させずに運ぶトラック。いわゆる生コン車(ミキサー車)です。

    勘違いしやすい:現場で待たせすぎると時間切れになる。打込みの速さに合わせて配車を頼む。

打込み・締固め10語

  • 25℃超:1.5時間25℃以下:2時間横に流さない

    うちこみ

    打込み(コンクリート打設)

    生コンを型枠の中に入れること。現場では「打設」とも言います。

    勘違いしやすい:打ったコンクリートを型枠の中で横に流して移動させない(材料が分離する)。

  • 1.5m以下

    じゆうらっかたかさ

    自由落下高さ(1.5m以下)

    ポンプの筒先やシュート・バケットの出口から、打込み面までコンクリートが落ちる高さ。

    勘違いしやすい:高いところから落とすと、砂利とモルタルが分かれて(材料分離)、豆板の原因になる。

  • ブームで送る

    こんくりーとぽんぷ

    コンクリートポンプ(圧送)

    生コンを管の中に押し込んで、離れた場所や高い場所まで送る機械。トラックにブームを積んだポンプ車が多く使われます。

    勘違いしやすい:圧送の途中で管が詰まると、打継ぎができてしまう。予備の配管や段取りを決めておく。

  • 10cm上層下層

    ぼうじょうばいぶれーた

    棒状バイブレータ(締固め)

    コンクリートの中に差し込んで振動させ、中の空気を追い出して、鉄筋のまわりや型枠のすみずみまでコンクリートを行き渡らせる機械。

    勘違いしやすい:同じ場所にかけすぎると材料が分離する。かけ足りないと豆板になる。

  • 分離

    ざいりょうぶんり

    材料分離

    運搬や打込みのときに、コンクリートの中の砂利・モルタル・水が分かれてしまうこと。

    勘違いしやすい:分離したまま固まると、豆板や強度不足、水の通り道ができる。

  • 浮き水取り除いてから次を打つ

    ぶりーでぃんぐ

    ブリーディング

    打ち込んだコンクリートの中で重い材料が沈み、水が表面に浮き出てくること。

    勘違いしやすい:浮いた水の跡は、もろい層(レイタンス)になる。高い壁は1回の打込み高さや速さを調整する。

  • レイタンス(もろい層)打継ぐ前に取り除く

    れいたんす

    レイタンス

    ブリーディングで浮き出た水と一緒に表面に上がってきた細かい粒が、薄くもろい層になったもの。

    勘違いしやすい:レイタンスの上にそのまま打つと、上下がくっつかず、打継目から水がしみ出す。

  • 継ぎ目後から固まり始め

    こーるどじょいんと

    コールドジョイント

    先に打ったコンクリートが固まり始めてから次を打ったために、上下が一体にならずにできてしまった、計画外の継ぎ目。

    勘違いしやすい:見た目は線1本でも、水や塩分の通り道になる。打重ね時間の計画で防ぐ。

  • 鉄筋の上に沿ってひびタンピング・再振動で直す

    ちんかひびわれ

    沈下ひび割れ

    打ち込んだコンクリートが固まる前に少し沈み、上の鉄筋や段差に引っかかって、その上の表面に入るひび割れ。

    勘違いしやすい:固まってからでは直せない。打った当日のうちに表面を見回る。

  • 原因:締固め不足・分離・漏れ

    まめいた

    豆板(ジャンカ)

    モルタルが行き渡らず、砂利だけが集まってすき間だらけになった部分。型枠を外すと表面に見えます。

    勘違いしやすい:原因は締固め不足・材料分離・型枠からのモルタル漏れ。打つ前の型枠のすき間の確認が大事。

打継目・養生3語

  • 新しい古いレイタンスを除き吸水させる

    うちつぎめ

    打継目

    コンクリートを何回かに分けて打つときにできる、計画した継ぎ目。

    勘違いしやすい:打継ぐ前に、型枠を締め直し、古い面のレイタンスやゆるんだ骨材を取り除いて吸水させる。

  • ひび割れをここに集める長い壁など

    ひびわれゆうはつめじ

    ひび割れ誘発目地

    温度の変化や乾燥でどうしても入るひび割れを、決めた位置に集めるために、断面をわざと弱くしておく目地。

    勘違いしやすい:目地の位置以外にひび割れが出たら、原因(温度・乾燥・拘束)を調べる。

  • 散水・湿ったシート普通セメント 15℃以上で5日

    ようじょう

    養生(湿潤養生)

    打ったあとのコンクリートを、固まるのに必要な温度と湿り気に保ち、乾燥や急な温度変化、振動から守ること。

    勘違いしやすい:表面が乾くと、細かいひび割れが入り、表面がもろくなる。夏は直射日光と風も防ぐ。

鉄筋8語

  • D13ふしでコンクリートとくっつくD16@200 = D16を200mm間隔

    いけいぼうこう

    異形棒鋼(D13・D16…)

    表面にふし(突起)をつけて、コンクリートとの付着をよくした鉄筋。「D13」のDは異形、13はおおよその直径(mm)です。

    勘違いしやすい:鉄筋は地面に直接置かず、屋外ではシートで覆う。泥・油・浮きさびは組む前に落とす(共通仕様書)。

  • 曲げ戻し禁止常温で加工

    てっきんのかこう

    鉄筋の加工

    鉄筋を図面の形に切ったり曲げたりすること。

    勘違いしやすい:一度曲げた鉄筋を曲げ戻さない。曲げ戻すと鉄筋が傷み、割れることがある。

  • 0.8mm以上の鉄線

    はいきん・けっそく

    配筋・結束

    鉄筋を図面の位置に並べて組むことが配筋。交わる所を針金で縛って固定するのが結束です。

    勘違いしやすい:結束線の端をかぶりの中に残さない。表面にさびが出る原因になる。上層の鉄筋は、下層の打設後24時間以上たってから組む。

  • かぶり外側の鉄筋の表面まで

    かぶり

    かぶり

    コンクリートの表面から、一番外側の鉄筋の表面までの最短の距離。鉄筋をさびや火から守るコンクリートの厚さです。

    勘違いしやすい:かぶりが足りないと、早く鉄筋がさびて、表面のコンクリートがはがれ落ちる。

  • スペーサ側面 2個/㎡以上・底面 4個/㎡以上

    すぺーさ

    スペーサ

    鉄筋と型枠の間にはさんで、かぶりを保つための小さな部品。

    勘違いしやすい:数は鉄筋組立て完了時の段階確認で確かめられる。打設中に踏まれてずれないか注意。

  • 重ね長さ継手はずらすずらす距離:継手長+25d以上

    かさねつぎて

    重ね継手

    2本の鉄筋を決められた長さだけ重ねて並べ、針金で縛ってつなぐ方法。

    勘違いしやすい:継手を同じ断面に集めない。引張力の大きい所も避ける。

  • すきま2mm以下・径の差7mmまで

    がすあっせつ

    ガス圧接

    2本の鉄筋の端を突き合わせ、酸素・アセチレンの炎で熱しながら押しつけて、一体につなぐ方法。

    勘違いしやすい:径の差が7mmを超えるものは手動ガス圧接しない(D41とD51は除く)。雨・雪・強風の日は作業しない。

  • スリーブ(筒)公的機関の確認を受けた工法

    きかいしきつぎて

    機械式継手

    スリーブ(筒)やねじなどの部品で、鉄筋どうしを機械的につなぐ方法。

    勘違いしやすい:設計で想定していない所に使うときは、設計者に性能を確認してから。

型枠・支保6語

  • せき板コンクリート漏れない継目

    かたわく・せきいた

    型枠・せき板

    コンクリートを決まった形に固めるための枠。コンクリートに直接ふれる板をせき板と言います。

    勘違いしやすい:型枠のすき間からモルタルが漏れると、豆板や砂すじができる。

  • 基礎の沈下に注意

    しほこう

    支保工(型枠支保工)

    スラブや梁の型枠を下から支える柱や梁の組み物。固まるまでのコンクリートの重さを地面に伝えます。

    勘違いしやすい:支保工の倒壊は大事故になる。基礎の地盤・組立て図・点検を手順どおりに。

  • セパレータ外したあとの穴はモルタルで補修

    せぱれーた

    セパレータ・フォームタイ(締付け材)

    向かい合う型枠の間隔を保ち、コンクリートの圧力で開かないように締め付ける金物。

    勘違いしやすい:表面に残った金物はさびて、汚れやひび割れの原因になる。

  • 鉄筋に付けない

    はくりざい

    はく離剤

    型枠の内側に塗って、固まったコンクリートから型枠をはがしやすくする薬剤。

    勘違いしやすい:鉄筋にはく離剤が付くと、コンクリートとの付着が悪くなる。

  • 面取り角が欠けにくい

    めんとり

    面取り

    コンクリートの角(かど)を斜めに落として、欠けにくくすること。型枠の角に三角の棒(面木)を入れてつくります。

    勘違いしやすい:面取りのない角は、型枠を外すときや車両がふれたときに欠けやすい。

  • 強度が出てから外す

    かたわくのとりはずし

    型枠の取外し(脱型)

    コンクリートが十分な強さになってから、型枠や支保工を外すこと。

    勘違いしやすい:自分の重さと施工中の荷重を支えられる強さになるまで外さない。寒い時期は強度の出方が遅い。

特別な条件4語

  • 日平均 25℃超打込み温度 35℃以下1.5時間以内に打つ乾燥・コールドジョイントに注意

    しょちゅうこんくりーと

    暑中コンクリート

    日平均気温が25℃を超えると予想されるときに打つコンクリート。固まり始めが早く、乾燥でひび割れやすくなります。

    勘違いしやすい:型枠や鉄筋が直射日光で熱くなっていたら、散水や覆いで冷ます。コールドジョイントに注意。

  • 日平均 4℃以下打込み温度 5〜20℃養生は5℃以上凍らせない・シートで覆う

    かんちゅうこんくりーと

    寒中コンクリート

    日平均気温が4℃以下になると予想されるときに打つコンクリート。固まる前に凍ると、強度が出なくなります。

    勘違いしやすい:材料を温めるときは水か骨材を温め、セメントは直接熱しない。氷雪が付いた鉄筋や型枠に打たない。

  • 中は熱い温度ひび割れを事前に検討

    ますこんくりーと

    マスコンクリート

    ダムや大きな基礎のように、断面が大きいコンクリート。セメントが固まるときに出す熱がこもり、中と外の温度差でひび割れ(温度ひび割れ)が入りやすくなります。

    勘違いしやすい:計画した温度を超えて打たない。型枠も、検討で想定した材料・期間どおりに置いておく。

  • 流速 0.05m/s以下水中に落とさない

    すいちゅうこんくりーと

    水中コンクリート

    水の中に打ち込むコンクリート。水と混ざらないように、トレミー管などで打込み中のコンクリートの中から打ち上げます。

    勘違いしやすい:コンクリートを水中に落とさない。打込み面を水平に保ち、決めた高さまで連続して打つ。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。