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コンクリート工の用語集(図解)45語
生コンの配合と受入れ検査、打込み・締固め・養生、鉄筋と型枠、暑い日・寒い日・水の中のコンクリートまで。
印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/concrete」とお書きください。
材料と配合8語
なまこん
生コン(レディーミクストコンクリート)
工場で練り混ぜて、固まる前の状態で現場に運ばれてくるコンクリート。正式にはレディーミクストコンクリートと言います。
勘違いしやすい:生コンは時間がたつと固まり始める。工場から現場までの距離と、打込みにかかる時間を計画しておく。
よびきょうど
呼び強度
生コンを注文するときに指定する、コンクリートの強さの区分。「24」なら圧縮強度24N/㎟が目安です。
勘違いしやすい:強度は打ってから28日後の値で判断するのが基本。打った日には分からないので、供試体を必ず採る。
みずせめんとひ
水セメント比(W/C)
コンクリートの中の水の重さを、セメントの重さで割った割合。小さいほど強く、長持ちするコンクリートになります。
勘違いしやすい:現場で生コンに水を足すのは厳禁。水セメント比が上がり、強度も耐久性も落ちる。
たんいすいりょう
単位水量
コンクリート1㎥をつくるのに使う水の量(kg)。多すぎると乾燥収縮によるひび割れや、強度不足の原因になります。
勘違いしやすい:±20kg/㎥を超えた生コンは打たずに持ち帰らせる。±15〜20kg/㎥なら原因を調べ、3台ごとに測る。
しほうはいごう・げんばはいごう
示方配合・現場配合
示方配合は、骨材が乾いた理想の状態で決めた材料の量。現場配合は、実際の骨材の水分や粒の大きさの違いに合わせて直した量です。
勘違いしやすい:骨材が水を含んでいるのに直さないと、水が多すぎる生コンになる。
こつざい
骨材(細骨材・粗骨材)
コンクリートに混ぜる砂と砂利のこと。5mmのふるいを通る細かいものを細骨材(砂)、とどまる粗いものを粗骨材(砂利・砕石)と言います。
勘違いしやすい:海砂は塩分を含むことがある。塩化物の量を試験で確かめる。
こんわざい
混和剤(AE剤・AE減水剤)
コンクリートに少量加えて性質を変える薬剤。細かい空気の泡を入れるAE剤、少ない水で練りやすくするAE減水剤、固まり始めを遅らせる遅延形などがあります。
勘違いしやすい:混和剤の種類や量を変えるときは、示方配合を作り直して監督職員と協議する。
せめんとのしゅるい
セメントの種類(普通・早強・高炉B種)
よく使うのは普通ポルトランドセメント。早く強くなる早強、熱が出にくい中庸熱・低熱、高炉スラグなどを混ぜた混合セメント(高炉セメントB種など)があります。
勘違いしやすい:混合セメントは強度の出方がゆっくり。普通セメントと同じ感覚で型枠を外さない。
受入れ検査6語
うけいれけんさ
受入れ検査(荷卸し時の試験)
現場に届いた生コンを、打つ前に試験して注文どおりか確かめること。スランプ・空気量・塩化物量・単位水量を測り、圧縮強度用の供試体を採ります。
勘違いしやすい:小規模工種で1工種の総使用量が50㎥未満なら、1工種1回以上か、工場の品質証明書等で済ませられる場合がある。
すらんぷ
スランプ
生コンの軟らかさを表す値。コーン(円すい台の筒)に詰めた生コンを、筒を抜いたあとに何cm下がったかで測ります(JIS A 1101)。
勘違いしやすい:スランプが大きい(軟らかい)ほど打ちやすいが、水が多いとは限らない。混和剤で軟らかくしていることもある。
えんかぶつそうりょう
塩化物総量
コンクリート1㎥に含まれる塩化物イオンの量。多いと中の鉄筋がさびて、コンクリートが割れる原因になります。
勘違いしやすい:打設が午前と午後にまたがる日は、午前の値が規制値の半分以下なら午後の試験を省略できる。
きょうたい
供試体(テストピース)
圧縮強度を調べるために、荷卸しした生コンを円柱の型に詰めてつくる試験用のコンクリート。
勘違いしやすい:1回の試験結果は3個の平均。供試体のつくり方や養生が悪いと、本当の強度より低く出る。
とらっくあじてーた
トラックアジテータ(生コン車)
ドラムを回し続けて、練り混ぜた生コンを分離させずに運ぶトラック。いわゆる生コン車(ミキサー車)です。
勘違いしやすい:現場で待たせすぎると時間切れになる。打込みの速さに合わせて配車を頼む。
打込み・締固め10語
じゆうらっかたかさ
自由落下高さ(1.5m以下)
ポンプの筒先やシュート・バケットの出口から、打込み面までコンクリートが落ちる高さ。
勘違いしやすい:高いところから落とすと、砂利とモルタルが分かれて(材料分離)、豆板の原因になる。
こんくりーとぽんぷ
コンクリートポンプ(圧送)
生コンを管の中に押し込んで、離れた場所や高い場所まで送る機械。トラックにブームを積んだポンプ車が多く使われます。
勘違いしやすい:圧送の途中で管が詰まると、打継ぎができてしまう。予備の配管や段取りを決めておく。
ぼうじょうばいぶれーた
棒状バイブレータ(締固め)
コンクリートの中に差し込んで振動させ、中の空気を追い出して、鉄筋のまわりや型枠のすみずみまでコンクリートを行き渡らせる機械。
勘違いしやすい:同じ場所にかけすぎると材料が分離する。かけ足りないと豆板になる。
ぶりーでぃんぐ
ブリーディング
打ち込んだコンクリートの中で重い材料が沈み、水が表面に浮き出てくること。
勘違いしやすい:浮いた水の跡は、もろい層(レイタンス)になる。高い壁は1回の打込み高さや速さを調整する。
れいたんす
レイタンス
ブリーディングで浮き出た水と一緒に表面に上がってきた細かい粒が、薄くもろい層になったもの。
勘違いしやすい:レイタンスの上にそのまま打つと、上下がくっつかず、打継目から水がしみ出す。
こーるどじょいんと
コールドジョイント
先に打ったコンクリートが固まり始めてから次を打ったために、上下が一体にならずにできてしまった、計画外の継ぎ目。
勘違いしやすい:見た目は線1本でも、水や塩分の通り道になる。打重ね時間の計画で防ぐ。
ちんかひびわれ
沈下ひび割れ
打ち込んだコンクリートが固まる前に少し沈み、上の鉄筋や段差に引っかかって、その上の表面に入るひび割れ。
勘違いしやすい:固まってからでは直せない。打った当日のうちに表面を見回る。
まめいた
豆板(ジャンカ)
モルタルが行き渡らず、砂利だけが集まってすき間だらけになった部分。型枠を外すと表面に見えます。
勘違いしやすい:原因は締固め不足・材料分離・型枠からのモルタル漏れ。打つ前の型枠のすき間の確認が大事。
打継目・養生3語
鉄筋8語
いけいぼうこう
異形棒鋼(D13・D16…)
表面にふし(突起)をつけて、コンクリートとの付着をよくした鉄筋。「D13」のDは異形、13はおおよその直径(mm)です。
勘違いしやすい:鉄筋は地面に直接置かず、屋外ではシートで覆う。泥・油・浮きさびは組む前に落とす(共通仕様書)。
はいきん・けっそく
配筋・結束
鉄筋を図面の位置に並べて組むことが配筋。交わる所を針金で縛って固定するのが結束です。
勘違いしやすい:結束線の端をかぶりの中に残さない。表面にさびが出る原因になる。上層の鉄筋は、下層の打設後24時間以上たってから組む。
かぶり
かぶり
コンクリートの表面から、一番外側の鉄筋の表面までの最短の距離。鉄筋をさびや火から守るコンクリートの厚さです。
勘違いしやすい:かぶりが足りないと、早く鉄筋がさびて、表面のコンクリートがはがれ落ちる。
がすあっせつ
ガス圧接
2本の鉄筋の端を突き合わせ、酸素・アセチレンの炎で熱しながら押しつけて、一体につなぐ方法。
勘違いしやすい:径の差が7mmを超えるものは手動ガス圧接しない(D41とD51は除く)。雨・雪・強風の日は作業しない。
型枠・支保6語
しほこう
支保工(型枠支保工)
スラブや梁の型枠を下から支える柱や梁の組み物。固まるまでのコンクリートの重さを地面に伝えます。
勘違いしやすい:支保工の倒壊は大事故になる。基礎の地盤・組立て図・点検を手順どおりに。
めんとり
面取り
コンクリートの角(かど)を斜めに落として、欠けにくくすること。型枠の角に三角の棒(面木)を入れてつくります。
勘違いしやすい:面取りのない角は、型枠を外すときや車両がふれたときに欠けやすい。
かたわくのとりはずし
型枠の取外し(脱型)
コンクリートが十分な強さになってから、型枠や支保工を外すこと。
勘違いしやすい:自分の重さと施工中の荷重を支えられる強さになるまで外さない。寒い時期は強度の出方が遅い。
特別な条件4語
しょちゅうこんくりーと
暑中コンクリート
日平均気温が25℃を超えると予想されるときに打つコンクリート。固まり始めが早く、乾燥でひび割れやすくなります。
勘違いしやすい:型枠や鉄筋が直射日光で熱くなっていたら、散水や覆いで冷ます。コールドジョイントに注意。
かんちゅうこんくりーと
寒中コンクリート
日平均気温が4℃以下になると予想されるときに打つコンクリート。固まる前に凍ると、強度が出なくなります。
勘違いしやすい:材料を温めるときは水か骨材を温め、セメントは直接熱しない。氷雪が付いた鉄筋や型枠に打たない。
ますこんくりーと
マスコンクリート
ダムや大きな基礎のように、断面が大きいコンクリート。セメントが固まるときに出す熱がこもり、中と外の温度差でひび割れ(温度ひび割れ)が入りやすくなります。
勘違いしやすい:計画した温度を超えて打たない。型枠も、検討で想定した材料・期間どおりに置いておく。
すいちゅうこんくりーと
水中コンクリート
水の中に打ち込むコンクリート。水と混ざらないように、トレミー管などで打込み中のコンクリートの中から打ち上げます。
勘違いしやすい:コンクリートを水中に落とさない。打込み面を水平に保ち、決めた高さまで連続して打つ。
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