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応用測量(路線・河川・用地)の用語集(図解)29語
道路や水路の計画・設計のための路線測量、川の管理のための河川測量、用地取得のための用地測量。工事に一番近い測量です。
印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/oyo-sokuryo」とお書きください。
路線測量13語
ろせんそくりょう
路線測量
道路や水路など、幅に比べて長さの長い構造物(線状築造物)をつくるための調査・計画・設計に使う測量。
勘違いしやすい:工事の丁張は、この路線測量の成果(中心線・縦横断)をもとにかける。成果の座標・高さの基準を確かめずに使わない。
せんけいけってい
線形決定・IP(交点)
路線選定の結果にもとづいて、道路の直線どうしが交わる点(IP:交点)の位置を座標で決め、線形図をつくる作業。
勘違いしやすい:IPは道路の上の点ではなく、2本の直線を延ばして交わる点。カーブの外側の空中にあることが多い。
しゅようてん
主要点(BC・EC・SP など)
路線の形を決める大事な点。カーブの始まり(BC)・終わり(EC)・中間(SP)、緩和曲線の始点・終点などです。
勘違いしやすい:略号は発注者や図面によって書き方が少し違うことがある。図面の凡例で確かめる。
ちゅうしんせんそくりょう
中心線測量・中心杭(No.杭)
道路などの中心線上に、主要点と一定間隔の中心点を現地に設置する測量。中心点に打つ杭を中心杭(No.杭)と言います。
勘違いしやすい:中心杭は工事中に一番よく使う基準。重機で飛ばされたら、勝手に打ち直さず、座標から復元して確認する。
ついかきょり
追加距離(測点)
路線の起点から中心線に沿って測った距離。その距離で、路線上の位置(測点)を表します。
勘違いしやすい:追加距離は中心線に沿った長さで、直線距離ではない。カーブの区間では差が出る。
えんきょくせん
円曲線・緩和曲線(クロソイド)
道路のカーブで、一定の半径で曲がる部分が円曲線。直線と円曲線の間で、曲がり具合を少しずつ変えてつなぐ部分が緩和曲線で、道路ではクロソイド曲線がよく使われます。
勘違いしやすい:直線から急に円に入ると、ハンドルを一気に切る形になる。緩和曲線はそれを防ぐためのもの。
かりびーえむせっちそくりょう
仮BM設置測量
縦断測量や横断測量の基準になる水準点(仮BM)を現地に設置して、標高を決める測量。
勘違いしやすい:仮BMは工事が終わるまで使う。動かない・壊されない場所に設け、杭や構造物の位置を記録する。
じゅうだんそくりょう
縦断測量・縦断図
中心線に沿って、中心杭や地形が変わる点の高さを測り、路線の長さ方向の断面図(縦断図)をつくる測量。
勘違いしやすい:縦断図は、横(距離)より縦(高さ)を大きく引き伸ばして描くのがふつう。見た目の傾きをそのまま勾配と思わない。
おうだんそくりょう
横断測量・横断図
中心杭のところで、中心線に直角の方向の地形を測り、横断面図をつくる測量。中心点からの距離と、地盤の高さを測ります。
勘違いしやすい:横断の方向は中心線の接線に直角。カーブの区間では、測る向きが中心杭ごとに変わる。
ちゅうかんし
中間視(中間点)
水準測量で、もりかえ点(TP)ではない途中の点の高さを、前視だけ読んで求める観測。縦断測量で地盤の高さを細かく取るときに使います。
勘違いしやすい:中間視の点はその後の高さの受け渡しに使わないので、誤りがあっても閉合差に出ない。読み間違いに特に注意する。
しょうさいそくりょう
詳細測量
橋・擁壁などの主な構造物の設計に必要な、詳しい平面図・縦断図・横断図をつくる測量。
勘違いしやすい:構造物の位置は数センチの違いが設計に響く。既設の構造物や境界との関係を丁寧に測る。
ようちはばくいせっちそくりょう
用地幅杭設置測量
道路などに必要な土地(用地)の範囲を示すため、決められた位置に用地幅杭を打つ測量。
勘違いしやすい:用地幅杭は境界ではなく、取得する用地の範囲の目印。境界の確定は用地測量で行う。
ほうしゃほう
放射法
1つの基準点に器械を据え、そこから各点への方向と距離を測って(または計算した値に合わせて)位置を決める方法。
勘違いしやすい:1点の基準点からの観測だけでは、その基準点の誤りに気づけない。別の点からの点検(点検測量)を行う。
河川測量6語
かせんそくりょう
河川測量
河川・海岸などの調査や、河川の維持管理に使う測量。距離標の設置、水準基標、定期的な縦断・横断測量、水の中の深さを測る深浅測量などがあります。
勘違いしやすい:河川の新設・改修のための測量は、河川測量ではなく路線測量の決まりを準用する。
すいじゅんきひょう
水準基標
河川の定期縦断測量の基準になる水準点。水位を測る水位標の近くに設けます。
勘違いしやすい:水位の観測値は、水準基標との関係で標高に直す。基準の高さが違うと、水位の比較ができなくなる。
しんせんそくりょう
深浅測量
川・ダム湖・湖・海で、水の深さと、測った位置、その時の水位を測って、水底の地形を明らかにする測量。
勘違いしやすい:水深だけでは水底の標高にならない。同じ時刻の水位(潮位)を測って、水位−水深で標高にする。
ほうせんそくりょう
法線測量
河川や海岸で、堤防などの構造物を新しくつくったり直したりするとき、計画の線(法線)の上に杭を設置する測量。
勘違いしやすい:「法線」は法面の線のことではなく、構造物の計画の位置を示す線。言葉が似ているので注意。
かいひんそくりょう
海浜測量・汀線測量
海浜測量は、砂浜(前浜・後浜)を含む範囲の地形を、陸の高さと海の深さで図にする測量。汀線測量は、最低水面と浜との交わる線(汀線)を決める測量です。
勘違いしやすい:汀線は潮の満ち引きで動く。どの水面を基準にした線かを確かめる。
用地測量10語
ようちそくりょう
用地測量
土地や境界を調べて、公共事業で土地を取得するのに必要な資料や図面をつくる測量。
勘違いしやすい:用地測量は人の財産に関わる。境界は測量者が決めるものではなく、関係する権利者の立会いで確認するもの。
しりょうちょうさ
資料調査(公図・登記記録)
用地測量の最初に、法務局の公図・地積測量図、土地と建物の登記記録などを調べて、必要な資料を整理する作業。
勘違いしやすい:公図の形や位置は、現地とずれていることが多い(特に古い図面)。公図だけで境界を決めない。
こうず
公図・地積測量図
公図は、法務局にある土地の区画と地番を示した図面(地図または地図に準ずる図面)。地積測量図は、土地を分けたり面積を直したりしたときに出された、測量の結果の図面です。
勘違いしやすい:公図は「位置や形のおおよそ」を示すだけのものもある。地積測量図があれば、そちらのほうが精度が高いことが多い。
ふくげんそくりょう
復元測量
境界確認の前に、地積測量図などをもとに境界杭の位置を確かめ、なくなっている杭があれば、復元すべき位置に仮の杭(復元杭)を設置する測量。
勘違いしやすい:復元杭はあくまで仮の杭。境界の確定は、権利者の立会いによる境界確認で行う。
きょうかいかくにん
境界確認(立会い)
現地で、一筆ごとに土地の境界(境界点)を、関係する権利者に立ち会ってもらって確認し、標杭を設置する作業。
勘違いしやすい:隣の人の同意なしに、一方の言い分だけで境界杭を打たない。争いがあるときは無理に進めない。
きょうかいてんかんそくりょう
境界点間測量
隣り合う境界点の間の距離を現地でTSなどで測り、座標から計算した距離と比べて精度を確かめる測量。
勘違いしやすい:座標で計算した距離と現地の距離が合わないときは、座標か杭の位置のどちらかが違う。原因を突き止めてから直す。
めんせきけいさん
面積計算(座標法)
境界点の座標から、各筆の取得する用地や残る土地(残地)の面積を求める計算。準則では原則として座標法(境界点の座標を使って計算する方法)で行います。
勘違いしやすい:座標法の面積は平面直角座標の平面上の面積。楕円体上の面積や、登記簿の面積とは少し違うことがある。
ようちじっそくず
用地実測図
境界点の座標・境界線・面積・地番・地目・所有者・境界の辺の長さなどをまとめた、用地取得のための図面。
勘違いしやすい:個人の氏名などの個人情報が入る図面。取り扱いと保管に注意する。
ひつ
筆・地番・地目
筆は、登記上の土地の1区画の単位(一筆の土地)。地番はその筆につけられた番号、地目は宅地・田・畑・山林などの土地の用途の区分です。
勘違いしやすい:登記の地目と、現地の実際の使い方(現況地目)が違うことがある。両方を記録する。
定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。
