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舗装の用語集(図解)38語

道路の表面をつくる工事。層の構成、路盤、アスファルトとコンクリートの舗装、排水性などの舗装、点検と補修まで。

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舗装のしくみ5語

  • 表層基層上層路盤下層路盤路床

    ほそうのこうせい

    舗装の構成(表層・基層・路盤・路床)

    道路の舗装は、上から表層・基層(アスファルトの層)、上層路盤・下層路盤(砕石などの層)でできていて、その下の土の部分が路床です。上の層ほど強い材料を使い、車の重さを広げて路床に伝えます。

    勘違いしやすい:表面がきれいでも、路床や路盤が弱いと、すぐにわだちやひび割れが出る。

  • 表層基層路盤一層 7cm以下

    ひょうそう・きそう

    表層・基層

    表層はタイヤが直接ふれる一番上の層、基層はその下で、路盤の凸凹をならして表層を支える層。どちらも加熱アスファルト混合物でつくります。

    勘違いしやすい:表層の縦継目は、原則としてレーンマーク(車線の線)の位置に合わせる。

  • プラントシートで保温熱いうちに運んで敷く

    かねつあすふぁるとこんごうぶつ

    加熱アスファルト混合物(アスコン・合材)

    砕石・砂・石粉をアスファルトと一緒に高温で混ぜたもの。プラントでつくり、熱いうちにダンプで運んで敷き均します。

    勘違いしやすい:冷めると締まらない。プラントからの距離と、敷均しの速さを合わせて計画する。

  • プライムコート路盤

    ぷらいむこーと

    プライムコート

    路盤の上に散布する瀝青材料(アスファルト乳剤など)。路盤の表面を固めて、上にのるアスファルト混合物となじませます。

    勘違いしやすい:散布する面が乾いていること、浮石やごみがないことを確かめてから散布する。

  • 上の層下の層タックコート(のり)

    たっくこーと

    タックコート

    基層の上など、アスファルトの層と層の間に散布する瀝青材料。上下の層をくっつけます。

    勘違いしやすい:タックコートが少ないと、層の間で滑ってはがれ、ひび割れやポットホールの原因になる。

路盤6語

  • 一層 20cm以下路床

    かそうろばん

    下層路盤(粒状路盤)

    路床の上につくる、クラッシャーランなどの粒状の材料の層。車の重さを広げて路床に伝えます。

    勘違いしやすい:材料が分離しないように敷き均す。大きな石だけが集まった所は締まらない。

  • 一層 15cm以下(振動ローラ 20cm)下層路盤

    じょうそうろばん

    上層路盤(粒度調整路盤)

    下層路盤の上につくる、粒の大きさをそろえた砕石(粒度調整砕石)などの層。下層路盤より強い材料を使います。

    勘違いしやすい:含水比が合っていないと締まらない。乾いていれば散水して調整する。

  • 5℃以下は×雨天は×継目は上下でずらす

    あんていしょりろばん

    安定処理路盤(セメント・石灰)

    路盤の材料にセメントや石灰を混ぜて固め、強くした路盤。

    勘違いしやすい:仕上げが終わったらすぐ養生する。乾くと強度が出ない。

  • 加熱アスファルト安定処理110℃以上一層 10cm以下

    かねつあすふぁるとあんていしょり

    加熱アスファルト安定処理

    路盤の材料をアスファルトと加熱して混ぜ、固めた路盤。厚い層を一度につくれます。

    勘違いしやすい:気温5℃以下のときは施工しない。継目は締め固めて密着させる。

  • 抵抗の大きさ= 強さ路盤材の品質の目安

    しゅうせいしーびーあーる

    修正CBR

    路盤の材料の強さを表す値。決まった密度に締め固めた材料に、棒を押し込むときの抵抗の大きさで表します。

    勘違いしやすい:路床の強さを表す「設計CBR」とは別のもの。混同しない。

  • 最大乾燥密度の93%以上

    ろばんのげんばみつど

    路盤の現場密度(締固め度)

    締め固めた路盤の密度を現場で測り、試験で求めた最大乾燥密度と比べた割合。

    勘違いしやすい:1か所だけ良くても意味がない。決められた数と間隔で測る。

アスファルト舗装8語

  • 進む向き一定の速さで進める

    あすふぁるとふぃにっしゃ

    アスファルトフィニッシャ

    ダンプから受け取ったアスファルト混合物を、決まった幅と厚さで平らに敷き均す機械。

    勘違いしやすい:止まったり速さを変えたりすると、表面に段差や波ができる。合材の到着に合わせて一定の速さで進める。

  • 110℃以上冷めると締まらない

    しきならしおんど

    敷均し温度(110℃以上)

    アスファルト混合物を敷き均すときの温度。冷めると締め固まらないので、温度を測って管理します。

    勘違いしやすい:中温化技術の混合物など、例外の扱いが決められている場合もある。使う混合物の条件を確かめる。

  • ローラ入れない所はタンパ・プレート

    あすふぁるとのしめかため

    アスファルトの締固め(転圧)

    敷き均したアスファルト混合物を、ローラで押し固めて密にすること。

    勘違いしやすい:温度が下がりきる前に終える。締固めが足りないと、水が入ってはがれやすくなる。

  • 15cm以上縦継目(断面)車輪の真下を避ける

    つぎめ

    継目(縦継目・横継目)

    舗装を何回かに分けて敷いたときにできる、進む方向の継目(縦継目)と、横切る継目(横継目)。

    勘違いしやすい:端部の締固めが足りない所や亀裂の多い所は、切り取ってから隣を舗設する。

  • 50℃以下になってから

    こうつうかいほうおんど

    交通開放温度(50℃以下)

    舗装したあと、車を通してよい舗装の表面の温度。

    勘違いしやすい:熱いうちに車を通すと、タイヤの跡(わだち)がすぐできる。夏は散水して冷ますこともある。

  • コア基準密度の94%以上

    きじゅんみつど

    基準密度・締固め度(94%以上)

    基準密度は、配合を決めたアスファルト混合物を試験で締め固めたときの密度。現場で採ったコアの密度をこれと比べた割合が締固め度です。

    勘違いしやすい:端部や継目は密度が下がりやすい。コアの採取位置もルールに従う。

  • 3mσ 2.4mm以下

    へいたんせい

    平坦性(σ2.4mm以下)

    舗装の表面がどれだけ平らかを表す値。3mプロフィルメータで路面の凸凹を測り、そのばらつき(標準偏差σ)で表します。

    勘違いしやすい:平坦性が悪いと、乗り心地が悪く、雨水もたまりやすい。フィニッシャを止めない施工が大事。

  • 安定度 3.43kN以上フロー値 10〜40空隙率 3〜12%(加熱As安定処理)

    まーしゃるあんていどしけん

    マーシャル安定度試験

    アスファルト混合物の円柱の供試体を横から押して、壊れるまでの強さ(安定度)と変形量(フロー値)を測る試験。配合を決めるのに使います。

    勘違いしやすい:表層・基層の基準値は混合物の種類で違う。使う混合物の表で確かめる。

コンクリート舗装5語

  • コンクリート版(上から)固まるまで交通を通せない

    こんくりーとほそう

    コンクリート舗装

    表面の層をコンクリートの版でつくる舗装。たわみにくく長持ちしますが、固まるまで交通を通せません。

    勘違いしやすい:舗設中に雨が降ってきたら、ただちに作業を止める。

  • ダウエルバー(横目地)位置が動かないように打つ

    だうえるばー・たいばー

    ダウエルバー・タイバー(目地)

    コンクリート版の目地をまたいで入れる鋼棒。ダウエルバーは横目地で版の伸び縮みを許しながら荷重を隣に伝え、タイバーは縦目地で版どうしが離れないようにつなぎます。

    勘違いしやすい:その日の打止めは目地の位置に合わせる。できなければ目地の位置から3m以上離し、タイバーを使った突き合わせ目地にする。

  • 鉄網(断面)踏んで沈めない

    てつもう

    鉄網(コンクリート舗装)

    コンクリート舗装の版の中に入れる、鉄筋を格子状に組んだ網。ひび割れが開くのを防ぎます。

    勘違いしやすい:鉄網の上を踏んで沈めない。位置がずれると効かない。

  • 水光りが消えたらざらざらで滑りにくい

    そめんしあげ

    粗面仕上げ

    コンクリート舗装の表面を、ほうきやブラシで細かい筋をつけてざらざらにし、滑りにくくする仕上げ。

    勘違いしやすい:早すぎると表面が崩れ、遅すぎると筋がつかない。タイミングを見る。

  • 曲げ強度 70%以上まで普通2週・早強1週・高炉B 3週

    こんくりーとほそうのようじょう

    コンクリート舗装の養生・交通開放

    仕上げたコンクリート版を、所定の強さになるまで日光・風雨・乾燥・荷重から守ること。

    勘違いしやすい:交通開放は養生期間の完了後。少なくとも圧縮強度5MPa・曲げ強度1MPaになるまでは凍らせない。

いろいろな舗装7語

  • 雨水はねが少ない

    はいすいせいほそう

    排水性舗装

    すき間の多いアスファルト混合物(ポーラスアスファルト)を表層に使い、雨水を表層の中に通して路肩へ流す舗装。水はねや、夜の雨の見えにくさを減らします。

    勘違いしやすい:土砂やごみですき間が詰まると機能が落ちる。骨材が飛び散る損傷も起きやすい。

  • 地中へしみ込む

    とうすいせいほそう

    透水性舗装

    舗装全体に水を通し、雨水を地中にしみ込ませる舗装。歩道や駐車場などで使います。

    勘違いしやすい:排水性舗装(表層だけ水を通して横に流す)と混同しない。

  • セメントミルクわだちができにくい

    はんたわみせいほそう

    半たわみ性舗装

    すき間の多いアスファルト混合物を敷いたあと、そのすき間にセメントミルクをしみ込ませて固める舗装。わだちができにくくなります。

    勘違いしやすい:浸透用セメントミルクの品質は設計図書による(共通仕様書)。固まるまで交通を通せない。

  • 流し込む鋼床版

    ぐーすあすふぁるとほそう

    グースアスファルト舗装

    高温で流し込むように施工する、すき間のほとんどないアスファルト混合物。水を通さず、たわみについていくので、鋼の橋の床版の上などに使います。

    勘違いしやすい:施工温度が非常に高いので、やけどや周りの部材への熱に注意。

  • 舗装防水層床版(中に鉄筋)

    きょうめんぼうすい

    橋面防水

    橋の床版の上、舗装の下に防水層を設けて、雨水や凍結防止剤の塩水が床版にしみ込むのを防ぐこと。

    勘違いしやすい:水が入ると床版の鉄筋がさびて、床版の寿命が大きく縮む。

  • 目地砂でかみ合わせる

    ぶろっくほそう

    ブロック舗装(インターロッキング)

    コンクリートなどのブロックを砂の上に敷き並べ、ブロックどうしのかみ合わせで荷重を支える舗装。歩道や広場で多く使います。

    勘違いしやすい:目地砂が抜けるとブロックががたつく。定期的に目地砂を補充する。

  • 通学路色で使い方を示す

    はくそうからーほそう

    薄層カラー舗装

    既存の舗装の上に、着色した樹脂と骨材を薄く塗り重ねて色をつける舗装。通学路や自転車通行帯の明示などに使います。

    勘違いしやすい:下の舗装が傷んでいると、上の層もすぐはがれる。

点検と補修7語

  • 健全 20%未満・修繕段階 40%以上亀甲状

    ひびわれりつ

    ひび割れ率

    調査した舗装の面積のうち、ひび割れのある面積の割合(%)。舗装の傷み具合を表す指標の一つです。

    勘違いしやすい:亀の甲羅のような網目のひび割れ(亀甲状)は、路盤以下まで傷んでいるサインのことがある。

  • わだち掘れ量健全 20mm未満・修繕段階 40mm以上

    わだちぼれ

    わだち掘れ

    車輪がよく通る位置の舗装が、へこんで溝のようになること。へこみの深さをわだち掘れ量(mm)で表します。

    勘違いしやすい:わだちに水がたまるとハンドルを取られやすい(ハイドロプレーニング)。

  • 乗り心地の悪さ健全 3mm/m未満・修繕段階 8以上

    あいあーるあい

    IRI(国際ラフネス指数)

    路面の凸凹による乗り心地の悪さを表す国際的な指標(mm/m)。車で走りながら測る方法もあります。

    勘違いしやすい:ひび割れ率・わだち掘れ量・IRIのうち、最も傷んでいる指標で区間の診断区分を決める。

  • 削る前削った面測量は20m間隔(定めなし)

    ろめんせっさく

    路面切削

    傷んだ舗装の表面を、専用の機械で決まった厚さだけ削り取ること。

    勘違いしやすい:削ったあとの路面は段差がある。交通を通すときは、すりつけや表示で安全を確保する。

  • 新しい層既存の舗装路面が高くなる縁石・マンホールとの高さに注意

    おーばーれい

    オーバーレイ

    既存の舗装の上に、新しいアスファルト混合物を重ねて舗装すること。

    勘違いしやすい:重ねたぶん路面が高くなる。縁石や側溝、マンホールとの高さの関係を確かめる。

  • 撤去してつくり直す表層だけでなく路盤も

    ほそううちかえ

    舗装打換え

    傷んだ舗装を、表層だけでなく路盤なども含めて撤去し、新しくつくり直すこと。

    勘違いしやすい:撤去で周りの舗装や構造物を傷めないようにする。

  • ポットホール詰めて締固め

    ぱっちんぐ

    パッチング(ポットホール補修)

    舗装にできた穴(ポットホール)や欠けた部分に、アスファルト混合物を詰めて応急的に直すこと。

    勘違いしやすい:水や泥が残ったまま詰めると、すぐ抜ける。穴の中をきれいにしてから詰める。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。