トンネル(NATM)の用語集(図解)|21語 | 残土バンク
残土バンクロゴ

現場用語集 › 土木

トンネル(NATM)の用語集(図解)21語

山を掘ってつくるトンネルの言葉。切羽と発破、吹付けコンクリート・ロックボルト・鋼製支保工、覆工とインバート、観察・計測と補助工法まで。

印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/tunnel」とお書きください。

掘る7語

  • NATM吹付け・ロックボルト・鋼製支保工

    なとむ

    NATM(ナトム)

    山岳トンネルの代表的な工法。掘ったらすぐに吹付けコンクリート・ロックボルト・鋼製支保工で地山を支え、地山そのものの強さを生かしながら掘り進めます。

    勘違いしやすい:地山の状態は掘ってみないと分からない。観察・計測の結果で支保を変えていく。

  • 切羽切羽監視責任者は専任

    きりは

    切羽

    トンネルを掘り進めている一番先の掘削面。まだ支保がなく、最も崩れやすい場所です。

    勘違いしやすい:切羽の岩がはがれ落ちる「肌落ち」による災害が多い。切羽に近づくときは監視を置く。

  • 切羽の直下に立ち入らない

    はだおち

    肌落ち

    切羽や掘ったばかりの壁の表面から、岩や土のかけらがはがれて落ちること。

    勘違いしやすい:小さなかけらでも、高い所から落ちれば大けがになる。切羽の直下に立ち入らない。

  • 迷走電流を先に調べる火薬取扱主任を定める

    はっぱくっさく

    発破(爆破)掘削

    岩に孔をあけて火薬を詰め、爆破して砕きながら掘る方法。

    勘違いしやすい:火薬取扱主任を定め、経歴書などを着手前に監督職員に提示する。

  • ずりを運び出す

    ずり

    ずり(ずり処理)

    トンネルを掘って出てくる岩や土のこと。発破で砕いた岩のかけらなどで、坑外へ運び出します。

    勘違いしやすい:岩の種類によっては、重金属などを含むことがある。受入れ先の条件を確かめる。

  • 区分B区分C区分D悪い地山ほど支保を強く

    しほぱたーん

    支保パターン・岩区分

    地山の岩の状態をいくつかの区分に分け、区分ごとに決めた支保(吹付けの厚さ・ロックボルトの本数と長さ・鋼製支保工など)の組み合わせ。

    勘違いしやすい:地山が設計より悪いのに同じパターンで進めない。

  • 銘板坑門

    こうぐち・こうもん

    坑口・坑門

    坑口はトンネルの出入口のあたり、坑門はその出入口に設ける壁のような構造物です。

    勘違いしやすい:坑口の付近は土かぶりが浅く、地山が崩れやすい。補助工法を使うことが多い。

支える4語

  • 湿式・一層15cm以下

    ふきつけこんくりーと

    吹付けコンクリート(トンネル)

    掘ったばかりの地山の表面に、すぐにコンクリートを吹き付けて、表面をおさえて固める支保。

    勘違いしやすい:鋼製支保工の裏にすき間が残らないように吹き付ける。

  • 全面接着・ドライモルタルロックボルト

    ろっくぼると

    ロックボルト

    掘った壁から地山の奥に向けて孔をあけ、鋼棒を入れて固定し、地山を縫い付けるように締めて支える支保。

    勘違いしやすい:孔の中のくり粉を残すと、定着しない。挿入前に清掃する。

  • SS400相当以上鋼製支保工(つなぎ材で転倒防止)

    こうせいしほこう

    鋼製支保工

    H形鋼などをトンネルの形のアーチに曲げてつくり、掘った断面に沿って建て込む支保。

    勘違いしやすい:施工前に加工図をつくって設計図書と照合する。曲げ加工は冷間加工が原則。

  • 150×150mm・径5mm、重ね15cm以上

    かなあみ

    金網(トンネル)

    吹付けコンクリートの中に入れて、吹付けの層を補強する溶接金網。

    勘違いしやすい:吹付けの勢いで動かないように固定する。

仕上げる5語

  • 覆工コンクリート左右対称に水平に打つ

    ふっこうこんくりーと

    覆工コンクリート

    支保で安定したトンネルの内側に、最後に打つコンクリートの壁。トンネルの見た目の内面になります。

    勘違いしやすい:覆工の厚さが変わる所には、設計の覆工厚を刻んで示す。

  • 防水シート突起物は保護して破らない

    とんねるぼうすいこう

    トンネル防水工(防水シート)

    覆工コンクリートの裏に防水シートを張り、地山からの水が覆工にしみ出さないようにする工事。

    勘違いしやすい:つま型枠や鉄筋の取付けでシートを傷めない。

  • 湧水をふさがない

    りめんはいすいこう

    裏面排水工

    覆工の背面にフィルター材と排水管を設けて、湧水をトンネルの下部や排水口に導く工事。

    勘違いしやすい:背面の水を抜かないと、水圧で覆工にひび割れや漏水が起きる。

  • インバート輪の形にして押し上げに耐える

    いんばーと

    インバート

    トンネルの底の部分を、逆アーチの形のコンクリートで閉じたもの。トンネルを輪の形にして、下からの押し上げに耐えさせます。

    勘違いしやすい:地山が悪いトンネルほど、インバートを早く閉じることが大事。

  • あとで土をかぶせる明り巻

    あかりまき

    明り巻

    坑口の外側で、地山を掘らずに屋外で(明りで)トンネルの形の覆工をつくり、あとで土をかぶせる部分。

    勘違いしやすい:屋外のコンクリートなので、温度ひび割れに注意する。

見守る・補う5語

  • 内空の変位を測る(計測A)

    かんさつ・けいそく

    観察・計測(計測A・計測B)

    掘削中に、切羽の地質や湧水を観察し、トンネルの内空の変位などを測って、地山と支保が安定しているかを確かめること。日常の計測が計測A、地山の条件に応じて追加する詳しい計測が計測Bです。

    勘違いしやすい:変位が収まらないうちに覆工を打たない。

  • 坑内の測点を検測

    こうないのそくてんとけんそく

    坑内の測点と検測

    トンネルの中に、掘削が進んでも動かない測点を設け、坑外の基準点から定期的に測り直して位置を確かめること。

    勘違いしやすい:トンネルの中は見通しが限られ、誤差がたまりやすい。検測で早めに直す。

  • フォアパイリング鏡吹付

    くっさくほじょこうえー

    掘削補助工A(フォアパイリング・鏡吹付など)

    切羽や天井を安定させるため、トンネルの中から行う補助の工法。フォアパイリング・先受け矢板・増し吹付・増しロックボルト・鏡吹付・鏡ロックボルト・仮インバートなどがあります(共通仕様書)。

    勘違いしやすい:フォアパイリングは、切羽の前方の天井に鋼管などを差し込んで、掘る前に天井を支える方法。

  • 水抜きボーリング周辺環境への影響を調べる

    くっさくほじょこうびー

    掘削補助工B(水抜きボーリング・パイプルーフなど)

    規模の大きい補助の工法。水抜きボーリング・垂直縫地・パイプルーフ・押え盛土・薬液注入・ディープウェル・ウェルポイント・仮巻コンクリートなどがあります(共通仕様書)。

    勘違いしやすい:地下水位を下げる工法は、周りの井戸や地盤沈下に影響することがある。

  • 掘削等作業主任者覆工は覆工作業主任者

    ずいどうとうのくっさくとうさぎょうしゅにんしゃ

    ずい道等の掘削等作業主任者

    トンネル(ずい道)の掘削、ずり積み、支保工の組立て、ロックボルトの取付け、吹付けの作業で選任する作業主任者(労働安全衛生法施行令第6条)。

    勘違いしやすい:機械で掘るときでも、作業員が切羽に近づく作業があれば対象になる。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。