仮設工の用語集(図解)|35語 | 残土バンク
残土バンクロゴ

現場用語集 › 土木

仮設工の用語集(図解)35語

工事のあいだだけ置いて、終われば撤去するもの。土留め・締切、水替え、足場と通路、工事用道路や仮橋、電気や防じんの設備まで。

印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/kasetsu」とお書きください。

仮設の考え方3語

  • 本体仮設(足場など)終われば撤去する

    かせつ

    仮設(任意仮設・指定仮設)

    工事を進めるために一時的に設け、終われば撤去する設備や構造物。方法を受注者が決めるものを任意仮設、発注者が設計図書で指定するものを指定仮設と言います。

    勘違いしやすい:任意仮設でも安全の責任は受注者にある。倒壊や流出は大事故につながる。

  • 工事中元どおり着手前の写真を残す

    てっきょ・げんけいふっきゅう

    撤去・原形復旧

    工事が終わったら仮設物を完全に取り除き、土地を元の状態に戻すこと。

    勘違いしやすい:借りた土地(借地)の場合は、地権者との約束どおりに戻す。着手前の写真を撮っておく。

  • 鉄筋資材機械敷砂利・排水を考える

    さぎょうやーど

    作業ヤード

    資材の仮置き、機械の待機、鉄筋の加工などに使う、工事のための作業場所。

    勘違いしやすい:ヤードの雨水の流れ先を考えておく。泥水が道路や水路に出ると苦情や事故になる。

土留め・締切12語

  • 乾いた作業場川出水期の扱いに注意

    かりしめきり

    仮締切

    川や海の中で工事をするために、矢板や土のう・盛土などで工事場所を囲い、水が入らないようにすること。

    勘違いしやすい:堤防を開削するときの仮締切は、国の「仮締切堤設置基準(案)」による。出水期の扱いを必ず確かめる。

  • 点検:7日以内ごと・地震や大雨の後作業主任者を選任

    どどめしほこう

    土留め支保工

    掘削した穴の壁が崩れないように、矢板や杭の壁を、腹起し・切梁などの部材で内側から支える仮設の構造。

    勘違いしやすい:組立て・解体には、技能講習を修了した土止め支保工作業主任者を選任する。

  • 切梁腹起し上から見た図

    きりばり・はらおこし

    切梁・腹起し

    腹起しは、土留め壁に沿って横に通す梁。切梁は、向かい合う腹起しの間に突っ張って、土の圧力を受け止める梁です。

    勘違いしやすい:切梁に材料を置いたり、つり荷をぶつけたりしない。外すときは、下から埋め戻してから順に。

  • タイロッド控え掘削側

    たいろっど

    タイロッド(控え工)

    土留め壁を、背後の地盤に設けた控え(控え杭や控え版)と鋼棒でつなぎ、引っ張って支える方法。

    勘違いしやすい:控えの位置は、壁が倒れようとして動く範囲より後ろに置かないと効かない。

  • 親杭(H鋼)+横矢板掘りながら下へはめていく

    おやぐいよこやいた

    親杭横矢板

    H鋼などの親杭を間隔をあけて打ち込み、掘りながら杭と杭の間に横向きの板(横矢板)をはめ込んでいく土留め。

    勘違いしやすい:水を止める力はない。地下水の多い所や、軟らかい地盤では使えない。

  • 砂で埋める沈下を防ぐ

    くい・やいたのひきぬきあと

    杭・矢板の引抜き跡

    仮設に使ったH鋼杭や鋼矢板を抜いたあとに、地中に残る空洞。

    勘違いしやすい:抜くときに周りの土も一緒に持ち上がり、近くの構造物や道路が沈むことがある。

  • 水で緩める最後は落錘で打止め

    うぉーたーじぇっと

    ウォータージェット併用

    杭や矢板の先端から高圧の水を噴き出して地盤を緩め、入りやすくしながら打ち込む方法。

    勘違いしやすい:水で緩めたまま終わると、支持力が出ない。最後は必ず打撃で落ち着かせる。

  • 先行後行掘削中安定液コンクリート壁

    ちちゅうれんぞくへき

    地中連続壁(壁式)

    安定液で孔壁を保ちながら地中に細長い溝を掘り、鉄筋かごを入れてコンクリートを打ち、それを順につないで地中に壁をつくる工法。

    勘違いしやすい:先に打った壁(先行エレメント)の継手部の泥や砕石を取り除いてから次を打たないと、継手から水が漏れる。

  • 上から見た図柱を重ねる(オーバーラップ)芯材(H鋼)

    そいるせめんとちゅうれつへき

    ソイルセメント柱列壁(柱列式連続壁)

    地盤にセメント系の材料を混ぜながら柱を並べてつくり、その中にH鋼などの芯材を入れて、連続した土留め・止水壁にする工法。

    勘違いしやすい:柱どうしがずれると、すき間から水と土が噴き出す。掘削の精度と順序の管理が大事。

  • 掘削側隣地の地下に入ることがある

    かせつあんかー

    仮設アンカー(土留めアンカー)

    土留め壁を、背後の地盤の中に定着させたアンカーで引っ張って支える方法。切梁を使わずに広い掘削空間をつくれます。

    勘違いしやすい:アンカーが隣の土地の地下に入ることがある。事前に地権者の了解が要る。

  • 作業場止水シート

    しすいしーと

    止水シート

    仮締切や土留めの内側・継目に張って、水が漏れ込むのを防ぐシート。

    勘違いしやすい:小さな穴でも水圧で広がる。張ったあとに傷がないか見て回る。

  • 川増水で越水に注意

    どのうしめきり

    土のう締切・土砂締切

    土のうを積んだり土砂を盛ったりして、川の水を一時的にせき止める締切。砂防工事などでよく使います。

    勘違いしやすい:雨で一気に増水すると越水して崩れる。天気予報を見て、退避の手順を決めておく。

水を処理する6語

  • 濁りを取って放流釜場

    みずがえこう

    水替工(釜場排水)

    掘削した場所にたまる湧水や雨水を、ポンプでくみ出して、乾いた状態で作業できるようにすること。

    勘違いしやすい:濁った水は、濁りを取り除いてから放流する。そのまま流すと水質事故になる。

  • 地下水位底から噴き上がる

    ぼいりんぐ

    ボイリング・クイックサンド

    砂の地盤を掘ったとき、外側の地下水位が高いと、水が掘削底から上向きに湧き出し、砂が沸き立つように噴き上がる現象。砂が支えを失った状態をクイックサンドと言います。

    勘違いしやすい:起きると掘削底が崩れ、土留め全体が壊れることがある。底から水が湧き始めたら作業を止める。

  • 真空ポンプ下がった地下水位

    うぇるぽいんと

    ウェルポイント

    先端に吸水口のついた細い管を掘削場所のまわりに多数打ち込み、真空ポンプで地下水を吸い上げて、地下水位を下げる工法。

    勘違いしやすい:周りの井戸が枯れたり、地盤が沈んだりすることがある。周辺の井戸の状況を確かめておく。

  • 元の水位深く広く下げる

    でぃーぷうぇる

    ディープウェル

    直径の大きい深い井戸を掘り、中に入れた水中ポンプで地下水をくみ上げて、広い範囲の地下水位を下げる工法。

    勘違いしやすい:下げた量が大きいほど、周辺の地盤沈下や井戸への影響も大きい。

  • 工事場所仮水路(管・水路)

    かりすいろ

    仮水路(切回し)

    工事の場所を流れている水路や川の水を、一時的に別の場所へ流すための水路。ヒューム管・コルゲートパイプ・塩ビ管などを使います。

    勘違いしやすい:大雨のときに流しきれないとあふれる。想定する流量を決めて、管の大きさを選ぶ。

  • フロート+カーテン濁りを外に広げない

    おだくぼうしふぇんす

    汚濁防止フェンス

    川や海の工事で、濁った水が周りに広がらないように、水の中にカーテンのように垂らして囲うフェンス。

    勘違いしやすい:流れや潮でずれたり、すき間ができたりする。毎日、位置と状態を見る。

足場・通路9語

  • 幅40cm以上床材のすき間 3cm以下建地とのすき間 12cm未満(上から見た作業床)

    あしば・さぎょうゆか

    足場・作業床

    高い所で作業するために組む仮設の構造と、その上で人が乗る床。

    勘違いしやすい:最大積載荷重を守り、作業員に知らせる。手すりなどを外したら必ず元に戻す。

  • 手すり 85cm以上中桟 35〜50cm幅木

    てすり・なかざん・はばき

    手すり・中桟・幅木

    墜落を防ぐための設備。手すりは高さ85cm以上、中桟はその下の高さ35〜50cmの横棒、幅木は床の端に立てて物が落ちるのを防ぐ板です。

    勘違いしやすい:わく組足場では、交さ筋かいに加えて、高さ15〜40cmの桟か高さ15cm以上の幅木などを設ける。

  • 先に手すり→ 床に乗る

    てすりせんこうこうほう

    手すり先行工法

    足場を組むとき、上の段の作業床に乗る前に手すりを先に取り付け、解体するときは作業床を外すまで手すりを残しておく工法。

    勘違いしやすい:足場からの墜落は、組立て・解体中に多い。手すりのない状態で作業床に乗らない。

  • 建わく・交さ筋かい・布わく

    わくぐみあしば

    わく組足場(枠組足場)

    門の形をした鋼管の枠(建わく)を、交さ筋かいと床付き布わく(鋼製の床)で組み上げていく足場。

    勘違いしやすい:妻面(足場の端の面)は交さ筋かいがないので、手すりと中桟を設ける。

  • クランプで緊結

    たんかんあしば

    単管足場(鋼管足場)

    直径の細い鋼管(単管)を、クランプ(緊結金具)で縦・横・斜めにつないで組む足場。

    勘違いしやすい:クランプの締め忘れや、壁つなぎの不足で倒れる事故がある。

  • 30°以下15°超は踏桟8m以上は踊場

    かせつつうろ・のぼりさんばし

    架設通路・登り桟橋

    作業場所に行き来するために設ける仮設の通路。斜めに上り下りするものを登り桟橋と言います。

    勘違いしやすい:墜落の危険のある箇所には、手すり(85cm以上)と中桟(35〜50cm)を設ける。

  • 根がらみ・敷板で沈下を防ぐ

    さぎょうこうだい

    作業構台

    仮設の支柱と床でつくる台。重機や資材を載せたり、作業の場所にしたりします。

    勘違いしやすい:載せてよい重さ(最大積載荷重)を決めて表示し、超えないようにする。

  • 朝いちばんに点検

    あしばのてんけん

    足場の点検(作業開始前)

    足場で作業する日に、点検者を決めて、作業を始める前に手すりなどの墜落防止設備が外れていないかを確かめること。

    勘違いしやすい:大雨・強風・中震以上の地震のあとも点検が要る。前日に誰かが手すりを外したまま、ということがある。

  • 出入口関係者以外 立入禁止出入口を開けたままにしない

    かりがこい

    仮囲い・立入防止柵

    工事場所のまわりを囲って、関係者以外が入らないようにしたり、騒音やほこりを外に出しにくくしたりする塀や柵。

    勘違いしやすい:出入口を開けたままにしない。夜間の侵入や、子どもの立入りによる事故を防ぐ。

道路・ヤード・設備5語

  • 敷砂利・締固め

    こうじようどうろ

    工事用道路

    工事の資機材や土砂を運ぶために、仮につくった道路(共通仕様書)。

    勘違いしやすい:一般の車も通るときは、一般交通の支障にならないよう維持管理する。

  • 出水期は撤去

    かりばし・かりさんばし

    仮橋・仮桟橋

    工事のあいだ、川などを渡ったり、水の上で作業したりするために架ける仮の橋や台。

    勘違いしやすい:出水期をまたぐ計画にしない。撤去の段取りも工程に入れておく。

  • ずれ止め掘削

    ふっこうばん

    覆工板(路面覆工)

    道路の下を掘るときに、掘った穴の上に並べて、車や人が通れるようにする鋼製などの板。

    勘違いしやすい:雨の日は滑りやすい。二輪車の転倒事故に注意し、段差を毎日見る。

  • タイヤ洗浄・散水道路に泥を出さない

    ぼうじんたいさく

    防じん対策

    工事車両のタイヤに付いた泥やほこりが外に出たり、走行で砂ぼこりが舞ったりするのを防ぐ対策。

    勘違いしやすい:道路に泥を落とすと、スリップ事故や苦情の原因になる。出口の清掃を習慣にする。

  • 受電設備照明など漏電遮断器

    かせつでんりょく

    仮設電力(受電設備)

    工事に使う電気を受けて配るための仮の設備。受電設備・配電設備・照明などです。

    勘違いしやすい:水たまりや雨の中の電線・コードは感電の危険がある。漏電遮断器を付ける。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。