橋の耐震設計(道路橋示方書)の用語(図解)|工事苑 15語 | 残土バンク
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橋の耐震設計(道路橋示方書)の用語(図解)15語

令和7年版の道路橋示方書Ⅰ共通編の地震の影響の言葉。レベル1・レベル2地震動、耐震設計上の地盤面と基盤面、地盤種別、地域別補正係数、設計水平震度と加速度応答スペクトル、慣性力、設計振動単位と固有周期、地震時土圧と動水圧、地盤振動変位、液状化の判定と流動化。

この分野の目次(15語を一覧で)

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地震動と地盤6語

  • しばしば発生変動作用支配状況

    れべるいちじしんどう

    レベル1地震動

    橋の設計供用期間中にしばしば発生する地震動。変動作用支配状況として考えます(道示Ⅰ共通編8.19.1)。

    勘違いしやすい:「小さい地震」ではなく、供用期間中にしばしば起きる規模の地震動。

  • 極めて稀・影響が甚大偶発作用支配状況

    れべるにじしんどう

    レベル2地震動(タイプⅠ・タイプⅡ)

    設計供用期間中に起きることは極めて稀だが、一旦起きると橋への影響が甚大と考えられる地震動。偶発作用支配状況として考えます(道示Ⅰ共通編8.19.1)。

    勘違いしやすい:最大級の地震動が複数回生じることの影響も考えなければならない(同8.19.1)。

  • ごく軟弱な層耐震設計上の地盤面

    たいしんせっけいじょうのじばんめん

    耐震設計上の地盤面

    地震時の耐荷性能の評価で、水平抵抗を考えられるとみなせる地盤の上面(道示Ⅰ共通編8.19.3)。

    勘違いしやすい:地表から3m以内で一軸圧縮強度20kN/㎡以下の粘性土層は「耐震設計上ごく軟弱な土層」で、地盤反力が期待できない土層として扱う。

  • Vs 300m/s程度以上地表面

    たいしんせっけいじょうのきばんめん

    耐震設計上の基盤面

    十分堅固とみなせる地盤の上面。平均せん断弾性波速度が300m/s程度以上の地盤の上面とすればよいとされます(道示Ⅰ共通編8.19.4)。

    勘違いしやすい:地表面が基盤面と一致するときは、地盤種別をⅠ種とする。

  • 0.200.60Ⅰ種Ⅱ種Ⅲ種TG=4Σ(H/Vs)(秒)

    たいしんせっけいじょうのじばんしゅべつ

    耐震設計上の地盤種別(Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種)

    地盤の基本固有周期TGで分ける区分。TGが0.20秒未満はⅠ種、0.20秒以上0.60秒未満はⅡ種、0.60秒以上はⅢ種です(道示Ⅰ共通編8.19.9)。

    勘違いしやすい:地盤種別で、設計水平震度の標準値や地震時地盤ひずみ(桁かかり長)が変わる。

  • AB境界線上は大きいほう

    ちいきべつほせいけいすう

    地域別補正係数

    地域ごとの地震環境の違いを考えて、レベル1地震動、レベル2地震動のタイプⅠとタイプⅡそれぞれに定めた補正係数(道示Ⅰ共通編8.19.10)。

    勘違いしやすい:架橋地点が地域区分の境界線上にあるときは、係数の大きいほうを使う。

地震の影響の考え方9語

  • kh = cz × kh00.10を下回るときは0.10小数点以下2桁

    せっけいすいへいしんど

    設計水平震度

    地震の慣性力を評価するために使う震度。レベル1地震動では、地盤種別ごとの標準値に地域別補正係数をかけて求め、0.10を下回るときは0.10とします(道示Ⅰ共通編8.19.8)。

    勘違いしやすい:土の重量による慣性力の影響を考えるときは、地盤面での設計水平震度を使う(同8.19.5)。

  • 加速度固有周期

    せっけいかそくどおうとうすぺくとる

    設計加速度応答スペクトル

    レベル1地震動とレベル2地震動について、構造物の固有周期に応じた応答加速度を定めたもの(道示Ⅰ共通編8.19.6・8.19.7)。

    勘違いしやすい:レベル1地震動とレベル2地震動で、別のスペクトルを使う。

  • 慣性力

    こうぞうぶつとつちのじゅうりょうによるかんせいりょく

    構造物と土の重量による慣性力

    地震の影響として考える慣性力。耐震設計上の地盤面より上で考えます(道示Ⅰ共通編8.19.5)。

    勘違いしやすい:地震の影響は慣性力だけではない。地震時土圧、地震時動水圧、地盤振動変位、液状化による流動化もある(同8.19.1)。

  • δT=2.01√δ

    せっけいしんどうたんい

    設計振動単位と固有周期

    橋を等価な1自由度系の振動モデルとして扱える構造の単位。単一の振動特性をもち、慣性力を算出できる構造体として分けます(道示Ⅰ共通編5.3.3)。1基の橋脚か橋台と、それが支える上部構造部分からなる場合、固有周期はT=2.01√δ(秒)で評価します。

    勘違いしやすい:複数の橋脚・橋台からなる単位では、重量と変位の分布から求めた値を使う。

  • 地震時土圧

    じしんじどあつ

    地震時土圧

    地震のときに橋台などに作用する土圧。構造物の種類、土質条件、土のひずみの大きさ、土の力学特性の推定の不確実性などを考えて設定します(道示Ⅰ共通編8.19.11)。

    勘違いしやすい:地震時主働土圧係数は、設計水平震度によって大きくなる。

  • 動水圧

    じしんじどうすいあつ

    地震時動水圧

    地震のときに、水中の下部構造に作用する水の圧力。水位と下部構造の形状・寸法などを考えて設定します(道示Ⅰ共通編8.19.12)。

    勘違いしやすい:静水圧(8.8)とは別に考える。

  • 基盤面が振動

    じばんしんどうへんいのえいきょう

    地盤振動変位の影響

    耐震設計上の基盤面が振動することで生じる地盤の変位が、地中の構造物に及ぼす影響(道示Ⅰ共通編8.19.13)。

    勘違いしやすい:慣性力とは別の地震の影響として扱う。

  • 地下水位10m以内深さ20m以内FC35%以下などFL=R/L1.0以下で液状化

    はしにえいきょうをあたえるえきじょうかのはんてい

    橋に影響を与える液状化の判定(FL)

    地下水位が地表から10m以内で深さ20m以内の飽和土層、細粒分含有率35%以下(または塑性指数15以下)、D50が10mm以下でD10が1mm以下、完新世の土層の全てに当たるとき、液状化に対する抵抗率FLで判定すること。FLが1.0以下なら液状化が生じると判定します(道示Ⅰ共通編5.3.6)。

    勘違いしやすい:液状化すると判定された土層は、耐震設計上の土質定数を低減したり零としたりして扱う。

  • 水際線から100m以内

    えきじょうかにともなうじばんのりゅうどうか

    液状化に伴う地盤の流動化

    液状化した土層が移動することで、構造物に作用する土圧が変わる影響。流動力として考えます(道示Ⅰ共通編8.19.14)。

    勘違いしやすい:慣性力などとは同時に組み合わせなくてもよい(同8.19.1)。

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