三次元点群測量(レーザ・点群)の用語集(図解)|20語 | 残土バンク
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三次元点群測量(レーザ・点群)の用語集(図解)20語

レーザや写真で地形・地物を無数の点(点群)として測り、地面だけを取り出して標高データにする測量。航空・UAV・地上・車載の方法まで。

印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/tengun」とお書きください。

点群と計測11語

  • たくさんの点(X, Y, Z)色・反射の強さも持てる

    さんじげんてんぐんでーた

    三次元点群データ(点群)

    地形や地物を、三次元の座標をもったたくさんの点で表したデータ。点ごとに色や反射の強さなどの情報をもたせることもできます。

    勘違いしやすい:点の数が多いほど詳しいが、データが重くなる。用途に必要な密度・範囲に間引いて使う。

  • 当てて、はね返る時間で距離を測る

    れーざそくりょう

    レーザ測量(レーザスキャナ)

    レーザ光を当てて、はね返ってくるまでの時間や位相から距離を測り、たくさんの点の位置を一度に求める測量。

    勘違いしやすい:レーザは水面や黒い面ではね返りにくく、点が取れないことがある。測りたい物の表面の性質も考える。

  • 広い範囲を一度に

    こうくうれーざそくりょう

    航空レーザ測量

    航空機に載せたレーザで広い範囲の地形・地物を測り、格子状の標高データ(グリッドデータ)などをつくる測量。

    勘違いしやすい:木の葉が多い時期は地面に届く点が減る。計測の季節も計画の一部。

  • 木の間から地面に届く

    ゆーえーぶいれーざそくりょう

    UAVレーザ測量

    ドローンに位置姿勢の装置とレーザを載せて、地形や地物を低い高さから細かく測る測量。

    勘違いしやすい:写真測量と違い木の間から地面に届きやすいが、全部の点が地面ではない。フィルタリングで地面だけを取り出す。

  • 影(測れない)据える位置を変えて死角を減らす

    ちじょうれーざそくりょう

    地上レーザ測量

    三脚に据えた地上レーザスキャナで、周りの地形や構造物を測る測量。近くのものを非常に細かく測れます。

    勘違いしやすい:スキャナから見えない裏側は測れない(影になる)。据える位置を何か所か変えて死角を減らす。

  • 走りながら測る(MMS)

    しゃさいしゃしんれーざそくりょう

    車載写真レーザ測量(MMS)

    車に位置姿勢の装置・レーザ・カメラを載せて、走りながら道路とその周りを測る測量。モービルマッピングシステム(MMS)とも呼ばれます。

    勘違いしやすい:走りながら測るので、駐車車両や歩行者の陰は測れない。交通量の少ない時間に走るなどの計画が要る。

  • 水底まで届く

    こうくうれーざそくしんそくりょう

    航空レーザ測深測量

    水の中まで届く波長のレーザを使い、川や浅い海の水底と、周りの陸地の地形を一緒に測る測量。

    勘違いしやすい:水が濁っていたり深かったりすると、水底まで届かない。水の状態に合わせて計測の時期を選ぶ。

  • 固定局同時に受信

    こていきょく

    固定局(基準局)

    航空機やドローンの位置をGNSSで正確に求めるために、地上の座標が分かった点に置いて同時に受信する受信機。

    勘違いしやすい:固定局と計測範囲が遠すぎると精度が落ちる。設置場所は計測範囲との距離を考えて決める。

  • 調整点検証点合わせる点と確かめる点は別にする

    ちょうせいてん

    調整点・検証点

    点群の位置を正しい座標に合わせるために、地上で座標を測っておく点が調整点。点群の精度を確かめるために使う点が検証点です。

    勘違いしやすい:調整点に使った点で精度を確かめても、正しい点検にならない。精度の確認には別の点(検証点)を使う。

  • 格子に1点以上(準則)

    けいそくてんかんかく

    計測点間隔・点密度

    レーザの点が地上でどれくらいの間隔(密度)で取れているか。間隔が細かいほど、小さな形まで表せます。

    勘違いしやすい:計画上の点密度でも、木や建物の陰では地面の点はずっと少なくなる。地面の点の密度で考える。

  • 写真の重なりから立体を計算

    えすえふえむ

    SfM(写真からの三次元復元)

    たくさんの重なった写真から、撮影位置と対象の三次元の形を同時に計算して、点群をつくる方法(Structure from Motion)。

    勘違いしやすい:同じ模様が続く場所(一面の草地・水面)や、写真の重なりが足りない場所では、形が崩れたり穴があいたりする。

点群の処理9語

  • 地面+建物+木

    おりじなるでーた

    オリジナルデータ

    計測した点群から、明らかなノイズなどを取り除いて整えた、地面と地物(建物・木など)の両方を含む三次元点群データ。

    勘違いしやすい:オリジナルデータには建物や木の上の点も入っている。そのまま地面の高さとして使わない。

  • 地面+地物地面だけ取り残し・取りすぎを点検

    ふぃるたりんぐ

    フィルタリング

    点群から、建物・木・車などの地物の点を取り除いて、地面の点だけを残す処理。

    勘違いしやすい:取りすぎると、小さな段差や法肩まで消えてしまう。地形が大事な場所は手で確かめる。

  • 地面だけの点ここからグリッド・等高線へ

    ぐらうんどでーた

    グラウンドデータ

    オリジナルデータから地物の点を取り除いた、地面(地表面)だけの三次元点群データ。

    勘違いしやすい:大きな建物の下など、地面の点がない所はデータの穴になる。必要なら他の測量で補う(準則)。

  • レベル500で格子0.5m以内

    ぐりっどでーた

    グリッドデータ

    グラウンドデータから、決まった間隔の格子(グリッド)の交点ごとに標高を求めたデータ。数値標高モデル(DEM)の一つです。

    勘違いしやすい:格子の間の高さは補間した値。格子間隔より小さな地形は表れない。

  • ちん

    TIN(不整三角網)

    点と点を三角形の面でつないで、地表面の形を表す方法(Triangulated Irregular Network)。格子と違い、点の多い所は細かく、少ない所は粗く表せます。

    勘違いしやすい:離れた点どうしが三角形でつながると、本当はない斜面ができる。端や穴の部分の三角形を点検する。

  • 白線は強くはね返る

    はんしゃきょうど

    反射強度

    レーザが物に当たってはね返ってきた光の強さ。物の材質や色で変わるので、白線や道路の境などの判別に使えます。

    勘違いしやすい:反射強度は距離や入射角でも変わる。同じ物でも場所によって強さが違うことがある。

  • 要求仕様目的成果の内容精度・密度計画機関作業仕様作業機関

    せいかひんのようきゅうしよう

    成果品の要求仕様

    点群測量の目的に合わせて、どんな成果を・どれだけの精度や密度でつくるかを、計画機関が先に決めてまとめたもの。

    勘違いしやすい:目的があいまいなまま測ると、必要な所の密度が足りない・不要な所に時間をかける、ということになる。

  • 1回目2回目出来高・崩れ・沈下を調べる

    けいそくじきかんのひょうこうのこうさ

    計測時期間の標高の較差

    同じ場所を違う時期に測った点群どうしで、高さがどれだけ変わったかの量。

    勘違いしやすい:変化の量が測量の精度より小さいと、本当の変化か誤差か分からない。比べる前に両方の精度を確かめる。

  • 位置(GNSS)+向き(IMU)

    きせきかいせき

    軌跡解析(位置・姿勢の解析)

    計測中の機体(航空機・ドローン・車)が、いつどこにいてどちらを向いていたかを、GNSSとIMUのデータから求める計算。

    勘違いしやすい:軌跡の誤差はそのまま点群全体のずれになる。GNSSの受信が悪かった区間は特に注意。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。