橋の下部構造と基礎(道路橋示方書)の用語集(図解)|18語 | 残土バンク
残土バンクロゴ

現場用語集 › 土木

橋の下部構造と基礎(道路橋示方書)の用語集(図解)18語

令和7年版の道路橋示方書Ⅳ下部構造編の言葉。制限値と規格値、躯体構造と基礎構造、頂版、極限支持力、設計上の地盤面と有効根入れ深さ、地震時保有水平耐力、予備調査と本調査、留意する地盤、設計図に書く事項、路面の連続性、土でつくる橋台背面部、パラペットとウィング、負の周面摩擦、側方流動、地盤反力係数、直接基礎の鉛直地盤反力度の制限値。

印刷・社内配布は自由です。出典に「残土バンク https://www.zandobank.com/words/c/doji-kabu」とお書きください。

用語と調査10語

  • 限界状態制限値応答値余裕

    せいげんち

    制限値・規格値(道路橋示方書)

    制限値は、橋や部材等が限界状態を超えないとみなせるよう、適当な安全余裕を考えた値。規格値は、JISなどの公的規格に定められた材料強度などの物性値です(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:出来形管理の「規格値」(許される誤差の範囲)とは意味が違う。

  • 躯体構造基礎構造

    くたいこうぞう

    躯体構造・基礎構造

    躯体構造は、上部構造などからの荷重を基礎構造に伝える下部構造の部分。基礎構造は、躯体構造からの荷重を地盤に伝える部分です。それぞれ橋脚と橋台の両方を含む総称です(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:ケーソンや鋼管矢板、地中連続壁の基礎では、フーチングの代わりに頂版が躯体を支える。

  • 頂版

    ちょうばん

    頂版

    基礎構造の一部で、躯体構造を支え、ケーソンの側壁・隔壁、鋼管矢板、地中連続壁へ荷重を伝える版状の部材(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:杭や地盤に荷重を伝えるフーチングと区別する。

  • 極限支持力沈下 →荷重

    きょくげんしじりょく

    極限支持力

    構造物を支えうる地盤の最大の抵抗力(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:極限支持力いっぱいまで使うわけではない。制限値は安全余裕を考えて定める。

  • 水平抵抗を無視設計上の地盤面

    せっけいじょうのじばんめん

    設計上の地盤面

    設計で、その面より下の地盤の水平抵抗は考え、上の地盤の水平抵抗は無視するとした地盤の境界面(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:見た目の地表面と同じとは限らない。

  • 有効根入れ

    ゆうこうねいれふかさ

    有効根入れ深さ

    設計上の地盤面から、基礎の底面か先端までの深さ(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:地表面からの深さではなく、設計上の地盤面からの深さ。

  • 鉛直荷重地震の水平力

    じしんじほゆうすいへいたいりょく

    地震時保有水平耐力

    柱状の部材やラーメン構造が、地震の水平方向の繰返し載荷を受けても、鉛直方向の荷重を支える能力の低下を想定の範囲にとどめたまま、水平方向の塑性変形を繰り返せる塑性変形に対応する耐力(道示Ⅳ下部構造編1.2)。

    勘違いしやすい:単なる最大の水平耐力ではなく、鉛直荷重を支え続けられることが前提。

  • 予備調査概要・形式選定本調査詳細設計本調査は各橋脚・橋台の位置で

    よびちょうさ

    予備調査・本調査(地盤の調査)

    下部構造の地盤の調査は、予備調査と本調査に分けて行うのが標準。予備調査は地層の概要をつかんで基礎形式の選定などに使い、本調査は詳細設計に必要な地層構成・地盤定数・施工条件を明らかにします(道示Ⅳ下部構造編2.4)。

    勘違いしやすい:有害ガスや酸素欠乏空気の調査も、本調査の項目に含まれる。

  • 軟弱地盤液状化斜面崩壊等活断層

    じばんのちょうさでとくにりゅういするじばん

    地盤の調査で特に留意する地盤

    軟弱地盤、液状化が生じる地盤、斜面崩壊・落石・地すべり・土石流が考えられる地形・地質、活断層。これらが考えられるときは、地盤変動などの検討に必要な情報が十分に得られるよう特に留意して調査します(道示Ⅳ下部構造編2.4.1)。

    勘違いしやすい:予備調査は、基礎地盤部の範囲の確定や基礎形式の選定に必要な資料を得るために行う(同2.4.1)。

  • 設計図等使用材料施工方法と品質維持管理地盤土工部との関係も

    かぶこうぞうのせっけいずとうにかくじこう

    下部構造の設計図等に書く事項

    設計図等に、使用材料、設計の前提とした施工方法・手順と施工品質、維持管理、適用した技術基準、地盤、上下部接続部や橋梁接続区間の土工部との関係で特記すべき事項などを書くこと(道示Ⅳ下部構造編1.7)。

    勘違いしやすい:設計の前提とした施工の条件は、施工の規定により難いときは、条件を定めて設計で考慮する(同1.5)。

橋台と基礎8語

  • 伸縮装置

    ろめんのれんぞくせい

    路面の連続性(下部構造)

    下部構造は、上部構造と橋台躯体構造の区間、伸縮装置とその前後、橋台躯体構造の区間と橋梁接続区間の3つの観点で、路面の連続性を確保できるものでなければならないという決まり(道示Ⅳ下部構造編3.1)。

    勘違いしやすい:上部構造の区間だけでなく、橋台躯体構造の区間と橋梁接続区間の間の連続性も含む。

  • 雨水を抑える排水

    つちでこうせいするきょうだいくたいはいめんぶ

    土で構成する橋台躯体背面部

    橋台躯体の直接の背面で荷重を伝え路面をつくる部分と、その形状を保つ部分からなる、土でつくる橋台の背面部(道示Ⅳ下部構造編11.2)。

    勘違いしやすい:背面部の土も、共通編の土圧の規定を満たす土を使い、状態1〜3と限界状態1〜3で評価する。

  • パラペット

    ぱらぺっと

    パラペット(胸壁)

    橋台の上部にあり、橋台背面の土の流出を確実に防ぐ形の壁(道示Ⅳ下部構造編12.2)。

    勘違いしやすい:踏掛版を設けないときは、パラペットの背面近くに作用する輪荷重による土圧の影響を考える。

  • ウィングウィング橋台(正面)

    うぃんぐ

    ウィング(翼壁)

    橋台の両脇にあり、橋台背面の土の流出を確実に防ぐ形の壁(道示Ⅳ下部構造編12.3)。

    勘違いしやすい:土圧は主働土圧が基本。踏掛版も歩道もなく、躯体との角度が90°未満で、躯体とフーチングの両方に接合されたウィングは静止土圧を使う。

  • 圧密沈下する層下向きの摩擦

    ふのしゅうめんまさつ

    負の周面摩擦(圧密沈下の影響)

    橋脚や橋台が地盤の圧密沈下の影響を受けるとき、地盤変動の影響として考える、沈下する地盤が基礎の周面に及ぼす下向きの摩擦(道示Ⅳ下部構造編8.3)。

    勘違いしやすい:考え方は基礎の形式ごとに、15章から18章の規定による。

  • 側方流動

    そくほうりゅうどう

    側方流動

    基礎地盤が側方へ流れるように動く現象。基礎地盤部が側方流動の生じる地盤条件にあるときは、橋の耐荷性能への影響の可能性を考えなければなりません(道示Ⅳ下部構造編8.4)。

    勘違いしやすい:基礎を強くするだけでなく、側方流動そのものへの対策が求められる。

  • 変位 δpk = p / δ

    じばんはんりょくけいすう

    地盤反力係数

    基礎と地盤の相互作用での荷重と変位の関係を表す係数。地盤反力度pを変位δで割った値(k=p/δ、kN/㎥)です(道示Ⅳ下部構造編13.4)。

    勘違いしやすい:変形係数の求め方と、地震の影響を含むかどうかで、換算係数αが変わる。

  • 粘性土200砂400砂れき700偏心は底面幅の1/6以内

    ちょくせつきそのえんちょくじばんはんりょくどのせいげんち

    直接基礎の鉛直地盤反力度の制限値

    直接基礎の変位を抑えるための、基礎の底面での鉛直地盤反力度の制限値。支持層が粘性土で200、砂で400、砂れきで700(kN/㎡)です(道示Ⅳ下部構造編14.7)。

    勘違いしやすい:転倒モーメントで偏心した鉛直力の作用位置が、底面の中心から底面幅の1/6を超えないことも求められる。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。