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空中写真測量の撮影と同時調整の用語(図解)24語

空中写真測量を一歩深く。デジタル航空カメラと撮影計画、対地高度と基線高度比、標定点の精度と配置、対空標識、内部標定・バンドル法・共線条件式・交会残差まで、準則の数字とともに。

この分野の目次(24語を一覧で)

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撮影の計画と機材10語

  • ジャイロ架台フレーム型各色12ビット以上

    でじたるこうくうかめら

    デジタル航空カメラ

    撮像素子で撮った画像を数値写真として出力する、航空機に積む測量用のカメラ。フレーム型で、赤・緑・青などの各色12ビット以上の解像度をもつものが標準です(準則第183条)。

    勘違いしやすい:同じ区域は原則として同じカメラで撮る。やむを得ず変えるときも、同じコースは同じカメラにする。

  • GNSSIMU+カメラ有効期間 6か月が標準

    ぼあさいときゃりぶれーしょん

    ボアサイトキャリブレーション

    GNSSアンテナ・IMU・航空カメラの取り付けの位置や向きのずれを求めて補正すること。有効期間は6か月が標準です(準則第184条)。

    勘違いしやすい:カメラの複眼の構成もあわせて点検し、結果を同時調整精度管理表にまとめる。

  • 撮像面レンズの中心画面距離 f地上

    がめんきょり

    画面距離

    カメラのレンズの中心から撮像面までの距離。対地高度は、地上画素寸法・素子寸法・画面距離から求めます(準則第186条)。

    勘違いしやすい:検定値を使う。カタログの公称値ではない。

  • 60%30%コース外も1モデル以上

    さつえいけいかく

    撮影計画

    撮影区域ごとに、コース・高度・重複度などを決める計画。実体空白部を生じないようにし、同じコースは直線で等高度の撮影にします(準則第186条)。

    勘違いしやすい:IMUの累積誤差を考えて、1コースはおおむね15分以内で撮れる長さにする。

  • 実体空白部隣接写真は最小53%重ねる

    じったいくうはくぶ

    実体空白部

    隣り合う写真の重なりが足りず、立体視(ステレオ)できない部分。撮影計画では、地形などの状況でこれが生じないようにします。

    勘違いしやすい:隣接写真の重複度は最小で53%、コース間は最小で10%を下回ってはいけない(準則第191条)。

  • 撮影基準面対地高度

    さつえいきじゅんめん

    撮影基準面

    撮影高度を決める基準にする高さの面。原則として撮影区域に一つ定めます(準則第186条)。

    勘違いしやすい:撮影高度 = 対地高度 + 撮影基準面の高さ。基準面を誤ると地上画素寸法が変わる。

  • 標高0m対地高度撮影高度撮影基準面

    たいちこうど・さつえいこうど

    対地高度・撮影高度

    対地高度は地面(撮影基準面)からカメラまでの高さ、撮影高度は対地高度に撮影基準面の高さを足した高さです(準則第186条)。

    勘違いしやすい:対地高度が変わると、地上画素寸法(写真の細かさ)も変わる。

  • B(基線長)H

    きせんこうどひ

    基線高度比(B/H)

    隣り合う写真の撮影位置の間隔(基線長B)を対地高度Hで割った値。立体視の高さ方向の精度に関わります。

    勘違いしやすい:同時調整の残差の上限も、地上画素寸法を基線高度比で割った値で決まる(第216条)。

  • 撮影コース(おおむね15分以内)初期化

    あいえむゆーしょきかひこう

    IMU初期化飛行

    IMUの誤差(ドリフト)をリセットするための飛行。撮影の前後に、整数値バイアスの決定とあわせて行います(準則第188条)。

    勘違いしやすい:地上で初期化するときは、マルチパスの原因になる反射源から離して駐機する。

  • 5001/3,000〜1/4,00010001/6,000〜1/8,00025001/10,000〜1/12,50050001/20,000〜1/25,000100001/30,000地図情報レベル撮影縮尺

    さつえいしゅくしゃく

    撮影縮尺(フィルム空中写真)

    フィルム航空カメラで撮った空中写真の縮尺。地図情報レベル500なら1/3,000〜1/4,000、2500なら1/10,000〜1/12,500が標準です(準則第199条)。

    勘違いしやすい:デジタル航空カメラでは、縮尺ではなく地上画素寸法で写真の細かさを決める。

標定点と対空標識4語

  • 500・10000.1m0.1m2500・50000.2m0.2m100000.5m0.3m水平位置標高(標準偏差、以内)

    ひょうていてんのせいど

    標定点の精度

    同時調整の基準にする標定点に求める精度。地図情報レベル500と1000は水平位置・標高とも標準偏差0.1m以内、10000は水平0.5m・標高0.3m以内が標準です(準則第173条)。

    勘違いしやすい:写真上で周りとの色の差が明瞭な構造物があれば、そこに標定点を設けて対空標識の代わりにできる。

  • 四隅+中央=5点

    ひょうていてんのはいち

    標定点の配置

    同時調整に使う標定点の置き方。区域撮影ではブロックの四隅付近と中央部付近の計5点、路線撮影では各コースの両端のモデルに上下各1点が標準です(準則第212条)。

    勘違いしやすい:撮影が複数日にわたるときは、各撮影日のコースに少なくとも1点は標定点を置く。

  • A型B型天頂から45度以上の上空視界

    たいくうひょうしきのけいじょう

    対空標識の形状(A型〜E型)

    対空標識の形。A型とB型が基本で、ほかにC型・D型、樹上に設けるE型があります。色は白が標準で、状況により黄や黒にします(準則第177条)。

    勘違いしやすい:各端点で天頂からおおむね45度以上の上空視界を確保する。樹上に設けるときは樹冠より50cmほど高くする。

  • 基準点木の下偏心点に標識偏心距離・偏心角

    たいくうひょうしきのへんしん

    対空標識の偏心

    基準点などの上に直接設置できないとき、離れた点(偏心点)に対空標識を設け、偏心距離と偏心角を測って計算で戻すこと(準則第178条・第179条)。

    勘違いしやすい:撮影が終わったらすぐ、写真に標識が写っているかを確かめる。

同時調整と図化10語

  • 指標

    しひょう

    指標(フィルム写真)

    フィルム航空カメラの写真の縁に写る、写真座標の基準になる印。数値化した写真で指標の座標を測り、内部標定に使います(準則第201条)。

    勘違いしやすい:数値化の範囲は、指標・カウンタ番号・カメラ情報(レンズ番号と焦点距離)が入る範囲とする。

  • 変換指標4つ以上・許容0.03mm

    ないぶひょうてい

    内部標定

    数値化したフィルム写真の上の座標と、カメラ内の写真座標とを対応づけること。4つ以上の指標を使い、アフィン変換またはヘルマート変換で計算します(準則第202条)。

    勘違いしやすい:指標の座標値や歪曲収差は、使ったカメラの検定値を用いる。

  • 主点基線パスポイントは主点付近と上下端に

    しゅてん・しゅてんきせん

    主点・主点基線

    主点は写真の中心にあたる点。主点基線は、同じコースで隣り合う写真の主点どうしを結んだ線です。

    勘違いしやすい:主点基線に直角な方向の点は、上下端付近の等距離に置く。

  • 全域を一つのブロックで

    ばんどるほう

    バンドル法

    写真ごとの光束(地上の点から投影中心を通る光線の束)を、全体で同時に調整する空中三角測量の方法。同時調整は原則として作業地区全域を一つのブロックとして、この方法で行います(準則第211条)。

    勘違いしやすい:調整計算に使うプログラムは、テストデータで検証されたものにする。

  • 写真上の像投影中心地上の点

    きょうせんじょうけんしき

    共線条件式

    地上の点、投影中心、写真上の像の3つが一直線に並ぶという条件の式。同時調整の調整計算は、原則としてこの式で行います(準則第216条)。

    勘違いしやすい:大気屈折と地球曲率の影響は、原則として補正する。

  • 共線条件式+定誤差の項図化で再現できる項に限る

    せるふきゃりぶれーしょん

    セルフキャリブレーション

    調整計算の式に、カメラなどの系統的な誤差(定誤差)を表す項を加えて、一緒に求める方法(準則第216条)。

    勘違いしやすい:加える項は、数値図化でステレオモデルを作るときに再現できるものに限る。

  • RMS 0.75画素以内・最大1.5画素以内

    こうかいざんさ

    交会残差

    同時調整の後、各写真上でのパスポイントやタイポイントの位置の食い違い。デジタル航空カメラではRMS誤差0.75画素以内、最大1.5画素以内です(準則第216条)。

    勘違いしやすい:フィルム写真ではRMS 0.015mm以内、最大0.030mm以内と、単位が違う。

  • 結果は必ず目視で確認

    がぞうそうかん

    画像相関(自動測定)

    重なった写真の画像の模様を比べて、同じ点を自動で見つけて測る方法。パスポイントやタイポイントの測定に使えます(準則第214条)。

    勘違いしやすい:結果は必ず目視で確かめ、修正の必要な点は手動で測り直す。

  • X・Y・Zを測って記録

    でじたるすてれおずかき

    デジタルステレオ図化機

    数値写真からステレオモデルをつくって立体表示し、地物の座標を測って記録するシステム。内部標定・相互標定・絶対標定・外部標定要素でステレオ表示できます(準則第201条)。

    勘違いしやすい:三次元マウスやXYハンドルなどで、X・Y・Zの座標とコードを入力して記録する。

  • 調整に使う○=検証点で点検

    けんしょうてん

    検証点(同時調整)

    同時調整の精度を確かめるため、調整計算に使わずにおく標定点。標定点のうち1点で計算した後、残りを検証点にして精度を点検します(準則第216条)。

    勘違いしやすい:調整に使った点で精度を確かめても、本当の精度は分からない。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。