現場用語集 › 施工管理・法令
施工管理・出来形・品質・写真の用語集(図解)40語
公共工事で発注者とやりとりする言葉と、出来形・品質・工事写真の管理、検査と完成まで。共通仕様書と施工管理基準・写真管理基準に沿って。
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発注者とのやりとり9語
かんとくしょくいん
監督職員(総括・主任・監督員)
発注者の側で工事を監督する人の総称。重要なことを扱う総括監督員、現場の監督をまとめる主任監督員、日常の監督と段階確認を行う監督員がいます(共通仕様書)。
勘違いしやすい:誰に何を相談するかを最初の打合せで確かめておく。
しじ
指示
契約図書の定めにもとづき、監督職員が受注者に、施工に必要なことを書面で示して実施させること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:指示で工事内容が変われば、設計変更の対象になりうる。書面の記録が根拠になる。
しょうだく
承諾
契約図書で示した事項について、発注者・監督職員または受注者が、書面で同意すること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:承諾は「受注者の提案に同意」なので、費用は原則として受注者の負担になる。指示との違いに注意。
きょうぎ
協議
契約図書の協議事項について、発注者または監督職員と受注者が、対等の立場で書面により話し合い、結論を出すこと(共通仕様書)。
勘違いしやすい:協議の前に自己判断で施工しない。結論は書面に残す。
ていしゅつ・ていじ・ほうこく
提出・提示・報告・通知・連絡
書類のやりとりの言葉。提出は書面を差し出すこと、提示は書面を示して説明すること、報告は受注者が工事の状況を書面で知らせること、通知は書面で互いに知らせること、連絡は口頭や電子メールなどで知らせることです(共通仕様書)。
勘違いしやすい:緊急のときは連絡(口頭)でよいが、契約に関わることは書面で。
たちあい
立会
契約図書に示された項目について、監督職員が現場に来て、契約図書に合っているかを確かめること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:立会が必要な工程を、立会なしで進めない。やり直しになることがある。
だんかいかくにん
段階確認
設計図書に示された施工の段階で、監督職員が現場に来るなどして、出来形・品質・規格・数値などを確かめること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:コンクリートを打つ前に確認を受けないと、あとから確かめようがない。
わんでーれすぽんす
ワンデーレスポンス
受注者からの質問や協議に、監督職員が1日あるいは適切な期限までに回答するよう努める取組み(共通仕様書)。
勘違いしやすい:回答期限を書面に入れておくと、互いに予定を立てやすい。
うぃーくりーすたんす
ウィークリースタンス
働く環境をよくし、工事を円滑に進めるため、受注者と発注者が確認・共有して取り組むことの総称(共通仕様書)。
勘違いしやすい:決めた内容を現場の全員と共有しておく。
書類と計画9語
けいやくとしょ・せっけいとしょ
契約図書・設計図書
契約図書は契約書と設計図書のこと。設計図書は、仕様書・契約図面・現場説明書・質問回答書(土木工事では工事数量総括表も)をいいます(共通仕様書)。
勘違いしやすい:「図面」と「設計図書」は同じではない。仕様書や質問回答書も含む。
きょうつうしようしょ・とっきしようしょ
共通仕様書・特記仕様書
共通仕様書は、工事に共通する作業の順序・材料の品質・仕上げの程度・施工方法などを定型的にまとめたもの。特記仕様書は、それを補い、その工事に特有の要求を定めるものです(共通仕様書)。
勘違いしやすい:工事ごとに特記仕様書を最初に読む。共通仕様書の版(年月)も確かめる。
せっけいとしょのしょうさ
設計図書の照査
施工の前と途中で、受注者が自分の負担で、設計図書と現場の食い違い・誤り・不足などがないかを調べること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:照査の範囲を超える資料の作成は、監督職員の指示によるもので、費用の扱いも別になる。
せこうけいかくしょ
施工計画書
工事を完成させるための手順や工法などをまとめ、着手前(または施工方法が決まった時期)に監督職員に提出する書類(共通仕様書)。
勘違いしやすい:計画書どおりに施工する。内容を変えるときは、施工前に計画書を変更して提出する。
せこうたいせいだいちょう
施工体制台帳・施工体系図
施工体制台帳は、下請契約を結んだときに、元請から下請までの会社・技術者・契約の内容などをまとめて現場に備える台帳。施工体系図は、各下請の分担関係を示した図です。
勘違いしやすい:下請が増えたり変わったりしたら、台帳と体系図も更新する。
こうじうちあわせぼ
工事打合せ簿(工事帳票)
指示・承諾・協議・提出・報告・通知などを、決まった様式で記録する書面。施工計画書・品質管理資料・出来形管理資料などとあわせて工事帳票と言います(共通仕様書)。
勘違いしやすい:日付と内容、誰が何を決めたかを残す。あとで設計変更の根拠になる。
じょうほうきょうゆうしすてむ
情報共有システム(ASP)
監督職員と受注者の間で、書類や情報を電子的にやりとり・共有するシステム(共通仕様書)。
勘違いしやすい:システムで承認された日付が、書面の日付になる。
こうじひょうじばん
工事標示板(工事看板)
工事の目的・工期・発注者名・施工者名などを書き、工事現場や周りの通行人に見やすい場所に設ける看板(共通仕様書)。
勘違いしやすい:道路工事や河川工事の看板は、それぞれの基準に従って記載する。
施工管理5語
せこうかんり
施工管理(工程・出来形・品質)
施工計画書の手順に従って施工し、品質と出来形が設計図書に合うように管理すること。施工管理基準では、工程管理・出来形管理(工事写真を含む)・品質管理で構成されます。
勘違いしやすい:測定結果はその都度記録し、監督職員の請求があればすぐ見せる。工事完成時に提出する。
こうていかんり
工程管理(バーチャート・ネットワーク)
工事を工期内に終えるために、作業の順序と日程を計画し、進み具合を管理すること。横棒で示すバーチャート、作業のつながりを示すネットワーク方式などを使います(施工管理基準)。
勘違いしやすい:天候・出水期・休日を見込んで計画する。
そくていひんどのへんこう
測定頻度・測定密度の変更
品質管理の測定の頻度や、出来形管理の測定の密度を、監督職員が変えること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:この変更に伴う費用は受注者の負担。ばらつきを出さない施工が結局安い。
こうじそくりょう
工事測量(仮BM・多角点)
工事の着手後すぐに行う測量。仮BM(測量標)や工事用多角点を設け、用地境界・中心線・縦断・横断などを確かめます(共通仕様書)。
勘違いしやすい:仮BMや多角点を設ける基準の点は、監督職員の指示を受けて選ぶ。
いんしょうてん
引照点
工事で失われるおそれのある杭や点の位置を、あとで復元できるように、その周りの動かない場所に設けておく点。
勘違いしやすい:用地幅杭や重要な測量標は勝手に動かさない。動かすときは監督職員の承諾を得る。
出来形5語
できがたかんり
出来形管理
できあがった構造物の位置・高さ・長さ・幅・厚さなどを、決められた項目と基準で実際に測り、設計値と比べて記録・管理すること(施工管理基準)。
勘違いしやすい:埋まって見えなくなる部分は、写真で寸法がわかるようにしておく。
きかくち
規格値
出来形や品質の測定値が、設計値からどこまでずれてよいかを示した許容範囲。全ての測定値が規格値を満たさなければなりません(施工管理基準)。
勘違いしやすい:「平均で合っていればよい」ではない。1か所でも外れれば手直しの対象になる。
めんかんり
面管理(3次元計測の出来形管理)
ドローンやレーザースキャナで測った点群などの3次元データで、施工した面全体を設計の面と比べて出来形を管理する方法。
勘違いしやすい:個々の計測値の規格値には、計測の精度(±50mm)が含まれている。
品質2語
ひんしつかんり
品質管理(必須・その他)
材料や施工したものの品質を、品質管理基準に定めた試験項目・試験方法・試験基準で確かめること。
勘違いしやすい:試験の頻度(何㎥ごとに1回など)も基準で決まっている。
ざいりょうかくにん
材料確認(工事材料の検査)
工事に使う材料が、設計図書の品質や規格に合っているかを、品質証明や試験成績書、現物で確かめること。
勘違いしやすい:確認前の材料を使わない。搬入時に規格・数量を確かめて記録する。
工事写真5語
こうじしゃしん
工事写真(分類)
施工の段階や、完成後に見えなくなる所の状況、出来形寸法、品質管理の状況などを、写真管理基準にもとづいて撮る写真。着手前・完成、施工状況、安全管理、使用材料、品質管理、出来形管理、災害、事故などに分類されます。
勘違いしやすい:埋まって見えなくなる部分は、あとから撮り直せない。
しょうこくばん
小黒板
工事写真に写し込む小さな黒板。工事名・工種・測点(位置)・設計寸法・実測寸法・略図のうち必要な事項を書きます(写真管理基準)。
勘違いしやすい:黒板の内容と写っている物が合っているかを、撮る前に確かめる。
しょうこくばんじょうほうのでんしか
小黒板情報の電子化(電子小黒板)
撮影するときに、小黒板の内容を写真のデータに電子的に書き込むこと。実物の黒板を持たずに撮影できます。
勘違いしやすい:改ざんを検知できる対応ソフトを使う。
しゃしんのへんしゅうきんし
写真の編集禁止
写真の信ぴょう性を守るため、工事写真の編集(明るさの補正・切り抜き・合成など)は認められない、という決まり(写真管理基準)。
勘違いしやすい:見やすくしようとした補正でも編集になる。撮影の段階できれいに撮る。
検査と完成5語
かんせいけんさ
完成検査(工事完成検査)
工事が完成したとき、検査職員が監督職員と受注者の立会いのもと、工事目的物を契約図書と比べて、出来形(形状・寸法・精度・数量・品質・出来ばえ)、工事管理の書類・記録・写真などを検査すること(共通仕様書)。
勘違いしやすい:修補の指示を受けたら、期限内に直す。
きさいぶぶんけんさ
既済部分検査・部分使用
既済部分検査は、工事の途中で出来上がった部分の代金を受け取る(部分払い)ために受ける検査。部分使用は、完成前の一部を発注者が先に使うことです(共通仕様書)。
勘違いしやすい:部分使用した部分の管理責任の扱いを、事前に書面で確かめる。
こうじかんせいず
工事完成図・工事管理台帳
工事完成図は、完成した状態を示す図面。工事管理台帳は、完成状態を記録した台帳で、施設の諸元をまとめた施設管理台帳と、品質の記録をまとめた品質記録台帳からなります(共通仕様書)。
勘違いしやすい:変更した内容を反映していない完成図は、あとで事故のもとになる。
こうじせいせきひょうてい
工事成績評定
発注者が、完成した工事の施工の状況・出来形・品質・工事関係書類などを評価して点数をつけること。点数は次の入札の評価に使われることがあります。
勘違いしやすい:書類だけでなく、現場の安全・地域への配慮・創意工夫も評価される。
定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。
