鉄道の線路と構造物の用語(図解)|工事苑 18語 | 残土バンク
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鉄道の線路と構造物の用語(図解)18語

鉄道に関する技術上の基準を定める省令の言葉。軌間、本線と側線、停車場、閉そく、鉄道信号、実施基準、曲線半径・カント・スラック・緩和曲線、こう配と縦曲線、建築限界と車両限界、施工基面の幅、軌道中心間隔、軌道と脱線防止、構造物、橋りょう下の防護、線路内への立ち入り防止。

この分野の目次(18語を一覧で)

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用語と運転6語

  • 軌間

    きかん

    軌間

    軌道中心線が直線の区間での、左右のレール頭部の間の最短距離(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第2条)。

    勘違いしやすい:定義は、軌道中心線が直線の区間での距離。

  • 本線側線

    ほんせん

    本線・側線

    本線は列車の運転に常用される線路、側線は本線でない線路(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第2条)。

    勘違いしやすい:側線など、カントを付けにくい箇所には例外の規定がある(同第15条)。

  • 駅信号場操車場停車場車庫は含まない

    ていしゃじょう

    停車場(駅・信号場・操車場)

    駅、信号場、操車場の総称。駅は旅客の乗降や貨物の積卸し、信号場は列車の行き違いや待ち合わせ、操車場は車両の入換えや列車の組成に使う場所です(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第2条)。

    勘違いしやすい:車庫は、専ら車両の収容に使う場所で、停車場には含まれない。

  • 1区間に1列車

    へいそく

    閉そく

    一定の区間に同時に2つ以上の列車を走らせないため、その区間を1つの列車の運転に占有させること(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第2条)。

    勘違いしやすい:区間を「1つの列車の運転に占有させる」ことが要点。

  • 信号合図標識運転の条件・意思の表示・位置などの表示

    てつどうしんごう

    鉄道信号(信号・合図・標識)

    信号・合図・標識の総称。信号は列車などを運転する条件を係員に示すもの、合図は係員どうしで意思を表すもの、標識は物の位置・方向・条件などを係員に示すものです(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第2条)。

    勘違いしやすい:「合図」も鉄道信号の一つに含まれる。

  • 鉄道事業者実施基準運輸局長

    じっしきじゅん

    実施基準(鉄道)

    鉄道事業者が、技術上の基準を定める省令の実施について自ら定めて守る基準。定めたり変えたりするときは、あらかじめ地方運輸局長(新幹線は国土交通大臣)に届け出ます(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第3条)。

    勘違いしやすい:実施基準が省令に適合しないと認めるときは、地方運輸局長が変更を指示できる。

線路と構造物12語

  • R

    きょくせんはんけい(てつどう)

    曲線半径(鉄道)

    車両の曲線通過性能や運転速度などを考えて、車両の安全な走行に支障のないものにする曲線の半径(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第14条)。

    勘違いしやすい:半径が小さく脱線のおそれのある箇所には、脱線防止の設備などを設ける(同第23条)。

  • 外側内側

    かんと

    カント

    円曲線で、車両が受ける遠心力や風の影響による転覆を防ぐため、軌間・曲線半径・運転速度などに応じて付けるもの(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第15条)。

    勘違いしやすい:分岐の曲線や側線などカントを付けにくい箇所は、運転速度の制限などで転覆のおそれのない措置をとれば付けなくてよい。

  • スラック

    すらっく

    スラック

    円曲線で、曲線半径や車両の固定軸距を考えて、軌道への過大な横圧を防ぐために付けるもの(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第16条)。

    勘違いしやすい:曲線半径が大きい場合や固定軸距が短い場合など、過大な横圧のおそれがなければ付けなくてよい。

  • 直線緩和曲線円曲線

    かんわきょくせん(てつどう)

    緩和曲線(鉄道)

    直線と円曲線の間や、2つの円曲線の間に、車両の構造・カント量・運転速度などを考えて挿入する曲線(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第17条)。

    勘違いしやすい:挿入が難しい箇所は、速度制限や脱線防止の設備などで安全を確保すれば省ける。

  • 縦曲線

    こうばい(てつどう)

    こう配・縦曲線(鉄道)

    こう配は、動力発生装置やブレーキの性能、運転速度などを考えて、起動・連続運転・所定の距離での停止ができるものにします。こう配が変わる箇所には縦曲線を挿入します(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第18条・第19条)。

    勘違いしやすい:こう配の変化が少ない場合や運転速度が低い場合などは、縦曲線を省ける。

  • 車両限界建築限界

    けんちくげんかい(てつどう)

    建築限界・車両限界(鉄道)

    建築限界は、車両限界との間隔が、走行に伴う動揺などを考えて、車両の走行や旅客・係員の安全に支障のないよう定める空間の範囲。曲線では車両の偏いに応じて拡大し、カントに応じて傾けます(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第20条)。

    勘違いしやすい:工事でやむを得ず置くときは、運転速度の制限など安全確保の措置を講じる。建築限界の外でも、限界内に崩れるおそれのある物は置かない。

  • 施工基面の幅

    せこうきめんのはば

    施工基面の幅

    軌道の構造に応じて軌道の機能を保ち、必要に応じて係員が列車を避けられる幅(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第21条)。

    勘違いしやすい:係員が列車を避けられる幅も、必要に応じて考える。

  • 間隔

    きどうちゅうしんかんかく

    軌道中心間隔

    並ぶ線路の軌道中心の間隔。走行に伴う動揺などで、車両どうしの接触や、窓から出した旅客の身体と車両の接触などが起きないものにします(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第22条)。

    勘違いしやすい:車両どうしの接触だけでなく、旅客の身体との接触も考える。

  • 脱線防止の設備

    きどうのきじゅん

    軌道の基準・脱線防止の設備

    軌道は、車両を所定の方向に案内でき、予想される荷重に耐え、安全な走行に支障のある変形のおそれがなく、保全に支障のないものにするという基準(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第23条)。

    勘違いしやすい:リニアモーター推進方式の地上設備には、別に基準がある。

  • 土工橋りょうトンネル

    てつどうのこうぞうぶつ

    鉄道の構造物(土工・橋りょう・トンネル)

    土工・橋りょう・トンネルなどの構造物は、予想される荷重に耐え、列車荷重や衝撃などによる変位で車両の安全な走行に支障を及ぼさないものにするという基準(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第24条)。

    勘違いしやすい:駅やトンネルなどには、浸水防止設備と排水設備も設ける(同第27条)。

  • 落下防止の防護設備

    きょうりょうしたとうのぼうご

    橋りょう下等の防護

    交通の頻繁な道路・線路・河川の上に架ける橋りょうで、下を通るものに危害を及ぼすおそれがあれば、物の落下を防ぐ防護設備を設けること(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第28条)。

    勘違いしやすい:新幹線以外の鉄道では、衝撃への防護を危険である旨の表示とすることもできる。

  • 防護設備

    せんろないへのたちいりぼうし

    線路内への立ち入り防止

    人が線路に立ち入るおそれのある場所に、必要に応じて防護設備を設けるか、危険である旨を表示すること(鉄道に関する技術上の基準を定める省令第31条)。

    勘違いしやすい:人が容易に立ち入れない場所の例として、橋りょうとトンネルが挙がっている。

定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。