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図式(数値地形図の表示の決まり)の用語(図解)20語
公共測量標準図式で、地図に何をどう描くかの決まり。表示の対象と正射影・指示点、転位の限度と線号、地図記号の7区分、境界・道路・建物・小物体、水部・諸地・植生・変形地・等高線、標高の桁、注記の区分と公称。
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表示の原則6語
ひょうじのたいしょう
表示の対象(図式)
数値地形図に表すのは、測量のときに現にあって、永続性のあるもの。建設中でおおむね1年以内に完成する見込みのものなどは表示できます(公共測量標準図式第3条)。
勘違いしやすい:永続性がなくても、特に必要と認められるものは表示できる。
せいしゃえい
正射影(図式の表示方法)
物を真上から見た形のこと。数値地形図では、表示する対象を上方からの正射影で、その形のとおりに表します(公共測量標準図式第4条)。
勘違いしやすい:建物は屋根の形ではなく、外周の正射影で表す。
しじてん
指示点
決まった記号のないものを表すとき、その位置を示す点。指示点を置き、名称や種類を文字で添えます(公共測量標準図式第4条)。
勘違いしやすい:記号があるものは記号で表す。指示点は記号がないときの方法。
てんいのげんど
転位の限度(図式)
数値地形図では、地物の水平位置の転位は原則として行いません。地図情報レベル2500以上で、やむを得ない場合だけ、相当縮尺の出力図に限って図上0.7mmまでずらせます(公共測量標準図式第5条)。
勘違いしやすい:ずらしてよいのは出力図の上だけ。データの座標はずらさない。
せんごう
線号(線の太さ)
数値地形図に描く線の太さの区分。1号0.05mm、2号0.10mm、4号0.20mm、10号0.50mmなどで、許容誤差はどの線号も±0.025mmです(公共測量標準図式第7条)。
勘違いしやすい:9号は定められていない。8号0.40mmの次は10号0.50mm。
ちずきごうのくぶん
地図記号の区分
数値地形図の地図記号は、境界等、交通施設、建物等、小物体、水部等、土地利用等、地形等の7つに区分されます(公共測量標準図式第8条)。
勘違いしやすい:応用測量や測量記録には、それぞれ別の取得分類基準表がある。
境界・交通・建物5語
きょうかい・みていきょうかい
境界(行政区画)・未定境界
図式の境界は行政区画の境で、都府県界・郡市界・町村界・大字界・小字界などに分けて表します。境が決まっていないことが明らかなものを未定境界といいます(公共測量標準図式第10条・第12条)。
勘違いしやすい:未定境界は、数値地形図データでは表示しない。
しんぷくどうろ・とほどう
真幅道路・徒歩道
図式の道路の区分。真幅道路は実際の幅のまま正射影で表す道路、徒歩道は中心線に記号を合わせて表す細い道です(公共測量標準図式第14条)。
勘違いしやすい:鉄道は、軌道の正射影の中心線と記号の中心線を一致させて表す。
たてもののくぶん
建物の区分(普通・堅ろう・無壁舎)
図式の建物は、普通建物・堅ろう建物・普通無壁舎・堅ろう無壁舎に分けて表します。射影の短辺が実長1m以上のものは、外周の正射影で表すのが原則です(公共測量標準図式第19条)。
勘違いしやすい:壁のない建物は、無壁舎の区分で表す。
たてものきごう
建物記号
建物の機能を明らかにするための記号。特定の用途の建物は注記で表すのが原則で、小さい建物や建物が込み合う所では記号で表します(公共測量標準図式第21条)。
勘違いしやすい:注記が重要な地物と重なるおそれがあるときに、記号を使う。
しょうぶったい
小物体(電柱・マンホールなど)
形が小さく、記号でないと表せない工作物。電柱とマンホールは公共施設として表し、電柱は支柱の中心に記号を合わせ、電線の方向(有線方向)を1.0mm表示します(公共測量標準図式第22条・第23条)。
勘違いしやすい:電柱の支線や枝線は、原則として表示しない。
水部・土地利用・地形7語
すいぶのくぶん
水部の区分(図式)
図式の水部は、河川・細流・かれ川・用水路・湖池・海岸線・地下水路・低位水涯線に分けて表します。ダム・せき・水門・防波堤などは水部に関する構造物です(公共測量標準図式第26条・第27条)。
勘違いしやすい:かれ川は、ふだん水がない川。水のある河川と区別する。
しょち・じょうち・くいきかい
諸地・場地・区域界
諸地は、集落の中で建物以外の土地(空地・駐車場・花壇・墓地・材料置場・太陽光発電設備など)。場地は、城跡・史跡・公園・運動場・飛行場など、ほかと区別する必要のある区域です(公共測量標準図式第31条・第32条)。
勘違いしやすい:材料置場や太陽光発電設備も、諸地の一つとして表す。
しょくせいかい・こうちかい・しょくせいきごう
植生界・耕地界・植生記号
植生は、地表の植物の種類と覆われ方。区域の周りを植生界などで囲み、中に植生記号を入れて表します(公共測量標準図式第33条)。
勘違いしやすい:法面は、切土・盛土でつくった人工の斜面として、土地利用等の区分で表す(第29条)。
へんけいち
変形地
自然にできた起伏で、等高線で表すのが難しいもの。土がけ・雨裂・急斜面・洞口・岩がけ・露岩・散岩・さんご礁に分けて記号で表します(公共測量標準図式第36条)。
勘違いしやすい:人工の斜面は変形地ではなく法面として表す。
とくしゅほじょきょくせん・おうちきょくせん
特殊補助曲線・凹地曲線
図式の等高線の区分。計曲線・主曲線・補助曲線に加え、さらに細かく起伏を表す特殊補助曲線と、まわりより低いくぼ地を表す凹地曲線があります(公共測量標準図式第35条)。
勘違いしやすい:凹地曲線を使わないと、くぼ地が山頂のように読まれてしまう。
ひょうこうすうちのひょうじけた
標高数値の表示桁と基準点の表示密度
図上の標高数値の桁。水準点は小数第3位、三角点・電子基準点・多角点などは第2位、図化機で測った標高点は第1位まで表します。基準点の表示密度は、図上10cm四方に10点が標準です(公共測量標準図式第37条)。
勘違いしやすい:表示の桁は精度の目安でもある。図化機の標高点を水準点と同じ精度で扱わない。
注記2語
ちゅうきのくぶん
注記の区分(小対象物・地域・線状対象物)
注記は、対象物の種類・大きさ・形によって、独立した建物などの小対象物、居住地のような地域、河川のような線状対象物に分けて表示します(公共測量標準図式第53条)。
勘違いしやすい:注記で重要な地形や地物を消してしまわないように置く。
こうしょう・つうしょう・りゃくしょう
公称・通称・略称(注記)
固有名の注記は、今使われている公称にします。公称がないか、ほとんど使われていないときは、最もよく知られた通称にします(公共測量標準図式第53条)。
勘違いしやすい:略称は原則として使わない。一般に通用する略称なら、疑問が生じない範囲で使える。
定義は公的機関の公開資料をもとに残土バンク編集部が書いています(各語に出典と確認日)。発注者の仕様書・基準が優先します。誤りに気づいた方は info@zandobank.com へ。
