
この記事のポイント
- 埋め戻しの土はよく締まり、水が少なく、まざりものがないこと
- 掘った土がよければそのまま戻すのがいちばん安い
- 薄く入れて層ごとに締め固める
家の基礎や水道管・側溝の工事では、掘ったところを土で埋め戻します。「掘った土をそのまま戻していいの?」「買うならどの土?」と迷う人は多いはずです。この記事では、埋め戻しに使える土の条件と、良質土・山砂・改良土・発生土のちがい、どれを選べばよいかをまとめます。
埋め戻しに使える土の3つの条件

埋め戻した土は、あとから上に道路や建物の重さがかかります。沈んだり、水がたまったりしないように、次の3つを満たす土を使います。
- よく締まる:砂や砂まじりの土は締め固めやすく、あとで沈みにくい。
- 水を含みすぎていない:どろどろの土は締まらない。手でにぎって水がにじむ土は向かない。
- まざりものがない:大きな石、木の根、がれき、ごみが入っていない。管のまわりでは、管を傷つけないよう角のとがった石も避ける。
工事の発注者(国・県・市など)は、仕様書で「埋戻しには良質土を使う」「管のまわりは砂を使う」のように決めていることが多いです。仕様書がある工事は、そちらが優先です。
良質土・山砂・改良土・発生土のちがい
土 | どんな土 | 向いている所 | お金 |
|---|---|---|---|
発生土(掘った土) | その現場で掘った土 | 土質がよければそのまま戻せる | いちばん安い(買わない・捨てない) |
良質土 | 改良しないでそのまま使える土(第1〜2種の建設発生土など) | 一般の埋め戻し・盛土 | 残土をもらえば安い |
山砂 | 山から採った砂 | 管のまわり、締まりがほしい所 | 買うと高め |
改良土 | 土に石灰やセメント系の材料をまぜて、使える土にしたもの | 掘った土がやわらかすぎるとき | 買う。品質が安定している |
良質土の意味と数値の基準は良質土とはに、改良土は改良土とはにくわしくまとめています。
掘った土をそのまま戻せるか、見分け方

- 手でにぎってみる:くずれる砂っぽい土は戻しやすい。まとまる粘土っぽい土は、乾かすか、改良が必要なことがある。
- 雨のあとを見る:雨のあとにぬかるんで歩けない土は、そのままでは締まらない。
- まざりものを取る:石・根・がらをふるいや手で取り除く。
正確な判断は、コーン指数などの試験の数字で決まります。区分の見分け方は建設発生土の区分の見分け方を見てください。
埋め戻すときの手順

- 底のごみや水を取り除く。
- 土を薄く広げる(一度に深く入れない)。国の共通仕様書では、道路の路床は1層の仕上り厚20cm以下、路体は30cm以下で締め固めることとされています。
- 層ごとにタンパやプレートで締め固める。管のまわりは管を傷めないよう、小型の機械や人の手で丁寧に。
- 構造物の両側を、同じ高さずつ上げていく。
どれを選べばいい?

- 掘った土がよい土 → そのまま戻すのがいちばん安い。
- 掘った土が足りない・悪い → 近くの工事で余っている良質土をもらう。
- 管のまわり・品質の決まりが厳しい → 山砂や改良土を買う。
残土バンクでは、30秒でかんたん無料投稿で「土がほしい」と投稿すると、近くで土を出したい人にお知らせが届きます。使い道(埋め戻し)と量を書くと、合う土が見つかりやすくなります。逆に、掘った土が余ったときは「土を出したい」で投稿できます。
よくある質問
埋め戻しに砕石を使ってもいいですか?
使えます。再生砕石(RC-40など)を埋め戻し材に指定する工事もあります。ただし管のまわりは、とがった石で管を傷めないよう砂を使うことが多いです。
庭の小さな穴の埋め戻しは?
少しなら、掘った土を少しずつ入れて足で踏み固めるだけでも構いません。雨のあとに沈んだら、土を足します。
参考資料
※本記事の内容は2026年11月3日時点の情報をもとにしています。法令・条例・料金は改正や地域によって異なるため、実際の手続きの際は必ず各行政機関・事業者の最新情報をご確認ください。
この記事について
残土マッチングサービス「残土バンク」を運営する株式会社暁の編集チーム。残土(建設発生土)の処分・受入・法規制について、公的機関の一次情報をもとに記事を作成しています。編集方針
