
この記事のポイント
- 建設汚泥は産業廃棄物。土として出すより、ずっと高い
- 目安はダンプに山積みできず、上を人が歩けない状態
- ぬらさない・乾かす・改良するで、土として出せることがある
工事で出るどろどろの土は、「泥土(でいど)」と呼ばれたり「建設汚泥(けんせつおでい)」と呼ばれたりします。どちらで扱うかで、処分のしかたも料金も大きく変わります。この記事では、泥土と建設汚泥のちがいと、その見分け方、出すときの注意をまとめます。
ちがいは「土」か「産業廃棄物」か

扱い | 出し先 | |
|---|---|---|
土(建設発生土) | 資源。廃棄物ではない | 受入先(土場・処分場)、ほかの工事 |
泥土 | 掘削工事から出る、水を多く含んだ泥状のもの | 状態によって、土か建設汚泥のどちらかになる |
建設汚泥 | 産業廃棄物(無機性の汚泥) | 産業廃棄物の処理業者(許可が必要) |
建設汚泥は、廃棄物処理法の産業廃棄物です。収集運搬も処分も、許可を持つ業者に頼み、マニフェスト(産業廃棄物管理票)で管理する必要があります。土として出すより、ずっと費用がかかります。
見分け方:ダンプに山積みでき、人が上を歩けるか

国の基準(建設汚泥再生利用技術基準(案)など)では、建設汚泥にあたる「泥状」の状態を、次のように示しています。
- 標準仕様のダンプトラックに山積みできない
- その上を人が歩けない
- 強さの目安では、コーン指数がおおむね200kN/㎡以下、または一軸圧縮強さがおおむね50kN/㎡以下
建設発生土の区分でも、コーン指数200未満は「泥土」で、改良しないと使えない土とされています(区分の見分け方)。
建設汚泥が出やすい工事
- 泥水をつかって掘る工事(場所打ち杭、地中連続壁、泥水シールドなど)
- 水の多い地盤の掘削
- 雨にあたって、どろどろになった土
最後の「雨でどろどろ」は、ふだんの工事でも起きます。シートをかけるだけで、土のまま出せることがあります。
費用を下げるには

- ぬらさない:掘った土にシートをかけ、水を入れない。
- 乾かす・改良する:天日で乾かす、改良材をまぜて強さを上げる。改良して使える状態にすれば、土として使える場合があります(改良した場所や扱いは、自治体と相談)。
- 改良プラントのある受入先を探す:泥(改良材が必要な土)を受けて、改良土にしている受入先もあります(改良土とは)。
出すときの注意
- 建設汚泥を「残土」として、許可のない土地に持ち込むと、不法投棄になります。
- 迷ったら、受入先に土の状態(写真・コーン指数)を伝えて、受けられるか確認する。
- 産業廃棄物かどうかの判断に迷うときは、都道府県や市の産業廃棄物の担当に相談する。
残土バンクでの出し方
土として出せる状態なら、残土バンクの30秒でかんたん無料投稿で「土を出したい」と投稿できます。土の種類に「泥(改良材が必要な土)」と書くと、受けられる受入先を探しやすくなります。
よくある質問
雨でぬかるんだ残土は、全部産業廃棄物ですか?
いいえ。乾かして、ダンプに山積みでき人が歩ける状態に戻れば、土として扱えることがあります。
建設汚泥をリサイクルできますか?
できます。脱水・改良して、盛土材や埋め戻し材に再生利用するしくみがあります。
参考資料
※本記事の内容は2026年11月3日時点の情報をもとにしています。法令・条例・料金は改正や地域によって異なるため、実際の手続きの際は必ず各行政機関・事業者の最新情報をご確認ください。
この記事について
残土マッチングサービス「残土バンク」を運営する株式会社暁の編集チーム。残土(建設発生土)の処分・受入・法規制について、公的機関の一次情報をもとに記事を作成しています。編集方針
