
この記事のポイント
- 盛土には砂・礫・砂まじりの土が向いている
- 1:4より急な斜面に盛るときは段切りをする
- まき出しは薄く。路体は1層30cm、路床は20cm以下(仕上り厚)
盛土(もりど)は、土を盛って地面を高くしたり、平らにしたりする工事です。どんな土でも盛ればよいわけではなく、合わない土を使うと、あとで沈んだり、雨で崩れたりします。この記事では、盛土に使える土の条件と、斜面に盛るときの「段切り」、薄く重ねる「まき出し」の決まりを、図でわかりやすくまとめます。
盛土に向いている土・向いていない土
土 | 理由 | |
|---|---|---|
向いている | 砂・礫(れき)・砂まじりの土 | 締め固めやすく、雨でも強さが落ちにくい |
注意して使う | 粘土の多い土 | 水を含むとやわらかくなる。乾かすか改良してから使う |
向いていない | 泥(改良材が必要な土)、草木・根・ごみがまざった土 | 締まらない。腐って空洞ができ、沈む |
工事の仕様書には「盛土材料は、草木・根・ごみなどの有害物を含まないもの」のように書かれていることが多いです。建設発生土なら、第1種〜第3種の土が盛土に使いやすい区分です(区分の見分け方)。
斜面に盛るときは「段切り」

斜面の上にそのまま土を盛ると、もとの地面と盛った土のさかい目がすべりやすくなります。そこで、もとの地面を階段のように切ってから盛ります。これを段切り(だんぎり)といいます。
- 国の共通仕様書では、勾配が1:4より急な地盤の上に盛土をするときは、指示がない限り段切りを行うこととされています。
- 段の幅や高さは、発注者の仕様書で決まります。
- 段切りの前に、斜面の草木と表土を取り除く。残したままだと、そこがすべり面になります。
薄く重ねて締める「まき出し」

運んできた土を一度に厚く盛ると、下のほうが締まりません。決めた厚さに薄く広げて(まき出し)、層ごとにローラーなどで締め固めます。
場所 | 1層の仕上り厚(国の共通仕様書) |
|---|---|
道路の路体(下の部分) | 30cm以下 |
道路の路床(上の部分) | 20cm以下 |
「仕上り厚」は締め固めた後の厚さです。締める前のまき出し厚は、それより厚くなります。混同しないように注意してください。
盛土の前に確かめる手続き
まとまった量の盛土には、盛土規制法や自治体の条例で許可や届出が必要になることがあります。「空き地に土を盛るだけ」でも対象になりえます。規模の目安は盛土規制法とはと土を受け入れるときの許可を見てください。農地なら農地に土を入れるときの許可も関係します。
盛土の土を探すとき
盛土は量が多く、土を買うと高くつきます。近くの工事で余っている良質土をもらえれば、土代はかからず、運ぶお金だけで済むことが多いです。残土バンクの30秒でかんたん無料投稿で「土がほしい」と投稿し、使い道に「盛土」、量、ダンプが入れるかを書いてください。
よくある質問
盛土と埋め戻しはどうちがいますか?
盛土は地面より高く土を盛ること、埋め戻しは掘ったところに土を戻すことです。どちらも、薄く入れて層ごとに締め固めるのは同じです。
盛った土はどれくらいで落ち着きますか?
土の種類や締め方で変わります。よく締め固めていても、粘土の多い土は時間をかけて少しずつ沈むことがあります。
参考資料
※本記事の内容は2026年11月3日時点の情報をもとにしています。法令・条例・料金は改正や地域によって異なるため、実際の手続きの際は必ず各行政機関・事業者の最新情報をご確認ください。
この記事について
残土マッチングサービス「残土バンク」を運営する株式会社暁の編集チーム。残土(建設発生土)の処分・受入・法規制について、公的機関の一次情報をもとに記事を作成しています。編集方針
