
この記事のポイント
- 残土バンクに県内89か所の受入先。筑後と福岡都市圏に多い
- 盛土規制法は県が2025年10月1日、福岡市は5月26日から
- 公共工事の受入地は、県土整備事務所が毎年1〜3月ごろ募集
福岡県で工事の残土(建設発生土)を出したい、または土を受け入れたいときに知っておくことを、県と市の公表資料、残土バンクの掲載データでまとめます。福岡県では2025年に盛土規制法による規制が始まり、福岡市の土砂条例は廃止されました。ルールが変わったばかりなので、まず「今どうなっているか」から確認してください。
福岡県で残土を持ち込める受入先

残土バンクには、国土交通省のストックヤード運営事業者登録簿などをもとに、福岡県内の受入先(土場・処分場・ストックヤード)を89か所掲載しています(2026年11月時点)。多い市町は次のとおりです。
市区町村 | 掲載数 |
|---|---|
久留米市 | 17 |
福岡市 | 11 |
小郡市 | 8 |
大牟田市 | 6 |
北九州市 | 6 |
糟屋郡 | 6 |
築上郡 | 6 |
受入先は筑後(久留米・小郡・大牟田)と福岡都市圏に多く、筑豊(飯塚・田川)は少なめです。受入先ごとの場所と受入単価は福岡県の残土情報で確認できます。掲載は登録簿などの公開情報によるもので、残土バンクとの提携先ではありません。持ち込む前に、必ず電話で受付状況を確認してください。
「持ち込み無料」の受入先はあるか
「残土処分 持ち込み 無料 福岡」という検索はとても多いのですが、ふつうの残土を無料で受ける受入先はほとんどありません。無料に近づくのは、そのまま使える良い土を、土がほしい人に直接渡すときです。福岡県内でも、造成や農地のかさ上げで土を探している投稿があります。くわしくは残土の持ち込みは無料でできる?を見てください。
盛土規制法:県は2025年10月1日から、福岡市は5月26日から

福岡県は2025年10月1日に、盛土規制法の規制区域を指定して規制を始めました。範囲は県全域ですが、北九州市・福岡市・久留米市は除かれ、それぞれの市が自分で区域を指定・所管しています。福岡市は2025年5月26日以降に着手する工事に盛土規制法を適用しています。
福岡市の案内では、次のどれかに当たると許可または届出が必要です。
- 盛土で高さ1m超の崖ができる
- 切土で高さ2m超の崖ができる
- 盛土と切土を同時にして、高さ2m超の崖ができる
- 盛土で高さ2m超になる
- 盛土・切土の面積が500㎡超
- 土を一時的に置く(堆積)ときは、高さ2m超かつ面積300㎡超、または面積500㎡超
区域(宅地造成等工事規制区域か特定盛土等規制区域か)で、許可か届出かが変わります。自分の土地がどちらに入るかは、県または市の規制区域図で確認してください。県の問い合わせ先は、県土整備部 開発・盛土指導課 盛土規制係(092-643-3762)です。
福岡市の土砂条例は2025年5月26日に廃止
福岡市には、高さ5m超または面積1,000㎡超の盛土・切土に許可が必要な「福岡市土砂埋立て等による災害発生の防止に関する条例(福岡市土砂条例)」がありましたが、2025年5月26日に廃止され、盛土規制法に移りました。それより前に着手した工事には、引き続き条例が適用されます。
ほかの市町村にも独自の条例がある場合があります。受け入れる土地の市町村に、条例があるかを確認してください。
公共工事の土を受け入れる仕組み
福岡県では、県土整備事務所ごとに、毎年1〜3月ごろ建設発生土の受入地を募集しています(福岡・那珂・飯塚・田川・京築・久留米など)。受入地は、最終処分地(土砂受入地)と、中間処分地(再資源化施設・ストックヤード)に分かれ、ストックヤードの認定期間は4年です。募集に申し込んでも、搬入が約束されるわけではありません。
2026年度分の募集は終わっています。次の募集は2027年1月ごろからの見込みです。くわしくは福岡県の公募・登録を見てください。
処分費の決まり方

残土の処分費は受入料+運ぶお金の合計です。受入料は土の種類(砂っぽい土か、粘土か、泥か)で変わり、運ぶお金は距離とダンプの台数で決まります。福岡都市圏から筑後の受入先まで運ぶと、往復の時間が長くなり、運搬費が受入料より高くなることもあります。近くで使ってもらうのが、いちばん安く済む方法です。
見積もりの見方は残土処分費の積算ガイドにまとめています。
よくある質問
北九州市・久留米市の盛土の手続きは?
県ではなく、それぞれの市が所管しています。区域と手続きは、市の盛土規制のページで確認してください。
家の庭の土を少しだけ処分したいです。
少量は受けていない受入先もあります。電話で量を伝えて確認するか、近くで土がほしい人を探してみてください。
投稿して近くの相手を探す
残土バンクでは、30秒でかんたん無料投稿で「土を出したい」「土がほしい」を投稿できます。投稿すると、福岡県内の近くの受入先と、反対の希望を出している人にお知らせが届きます。土場・処分場の方は、受入先として無料で掲載できます。
参考資料
- 福岡県:盛土規制法の規制区域について
- 福岡市:盛土規制法の施行と福岡市土砂条例の廃止について(案内)
- 福岡県:令和8年度 那珂県土整備事務所 建設発生土受入地募集
- 国土交通省:ストックヤード運営事業者の登録制度
※本記事の内容は2026年11月3日時点の情報をもとにしています。法令・条例・料金は改正や地域によって異なるため、実際の手続きの際は必ず各行政機関・事業者の最新情報をご確認ください。
この記事について
残土マッチングサービス「残土バンク」を運営する株式会社暁の編集チーム。残土(建設発生土)の処分・受入・法規制について、公的機関の一次情報をもとに記事を作成しています。編集方針
