
この記事のポイント
- 土そのものは0円で話がまとまることが多い。運ぶお金を先に決める
- 出す側は量・土の種類・写真、もらう側は使い道を書く
- がれきがまざった土はあげられない(産業廃棄物)
「工事で余った土を、タダでいいから引き取ってほしい」「庭や畑に入れる土を、タダでもらえないか」。この2つは、じつは同じ地域の中で毎日のように起きています。出したい人ともらいたい人が出会えれば、出す側は処分費が浮き、もらう側は土代がかかりません。この記事では、残土を「あげる」「もらう」をつなぐ方法と、トラブルにならないための確認ポイントをまとめます。
あげる人ともらう人が出会う流れ

やることは、次の4つだけです。
- のせる:「土を出したい」か「土がほしい」を、場所・量・土の種類と一緒に投稿する。
- つながる:近くで反対の希望を持っている人から連絡が来る(自分から連絡してもよい)。
- たしかめる:土の中身、量、ダンプが入れるか、誰が運ぶかを話して決める。
- 運ぶ:決めた日に搬出(はんしゅつ)して、受け取った側が確認する。
残土バンクでは、投稿は無料です。投稿すると、近くで反対の希望を出している人や、近くの受入先(土場・処分場)にお知らせが届きます。入力は30秒ほどで終わります。
「残土あげます」と出す側が書くこと
もらう側がいちばん気にするのは、どんな土かとどこまで運んでもらえるかです。次の5つが書いてあると、連絡が来やすくなります。
項目 | 書き方の例 |
|---|---|
場所 | 〇〇市〇〇町(番地までは書かなくてよい) |
量 | 約20㎥(4tダンプで7〜8台くらい) |
土の種類 | 山砂まじりの土。石・がらは入っていない |
時期 | 11月10日〜20日のあいだ |
運搬 | 10km以内なら、こちらのダンプで届けます |
写真が1枚あるだけで、土の様子はずっと伝わります。掘った土の山を、近くから1枚撮っておきましょう。
注意したいのは、がれき・木くず・コンクリートのかけらがまざった土です。これは「土」ではなく産業廃棄物として扱われるため、人にあげることはできません。まざってしまったときは、分けてから出すか、処理できる業者に頼みます。
「土がほしい」ともらう側が書くこと

もらう側は、何に使うかを書くのがいちばん大事です。使い道で、合う土が変わるからです。
- 畑・花だん:石が少なく、草の根が入っていない土。黒土や畑の土がほしいなら、そう書く。
- 庭のかさ上げ・駐車場の下地:水はけのよい山砂や砂まじりの土。粘土が多いと、雨のあとにぬかるむ。
- くぼ地の埋め戻し・造成:量が多いので、ダンプが何台入れるか、置き場の広さを書く。
あわせて、置く場所にダンプが入れるか(道の幅、電線や門の高さ)と、受け取れる日・時間を書いておくと、話が早く進みます。土をもらう前に確かめることは、残土をもらう前に確認することにくわしくまとめています。
タダでやりとりできるのは、どんなとき
土そのものの値段は、0円で話がまとまることが多いです。出す側にとって土は「お金を払って処分するもの」なので、引き取ってもらえるだけで助かるからです。
ただし、運ぶお金は別です。ダンプと運転手が動けば、そのぶんの費用がかかります。よくある決まり方は次の3つです。
- 出す側が運ぶ(近い・量が多い・出す側が急いでいるとき)
- もらう側が取りに行く(もらう側がダンプを持っているとき)
- 運搬費だけ、どちらかが払う
「どちらが運ぶか」「お金はかかるか」を、最初の連絡で決めておくと、あとで話がこじれません。
トラブルにならないための3つの確認
- 土の中身:写真と、どこの工事で出た土かを確認する。工場や古い建物のあとの土は、土の分析結果(土壌分析証明書)があるか聞く。
- 入れてよい土地か:まとまった量の盛土や土を置くことは、盛土規制法や自治体の条例で許可や届出が必要になることがあります。農地なら農地法の手続きも関係します。くわしくは土を受け入れるときの許可を見てください。
- 記録:いつ・どれだけ・どこからどこへ運んだかを、メモや写真で残す。500㎥以上の工事では、出す側は受け取った側から受領書をもらう決まりがあります。
残土バンクでのやり方
残土バンクでは、「土を出したい」「土がほしい」のどちらも、30秒でかんたん無料投稿から投稿できます。会員登録なしで始められ、投稿すると近くの相手にお知らせが届きます。
近くで今すぐ出したい・もらいたいときは、地域から探すで、市区町村ごとの投稿と受入先も見られます。入力がむずかしい方は、電話(070-4417-3306)でも受け付けています。
よくある質問
個人でも土をあげたり、もらったりできますか?
できます。家の建て替えや庭の工事で出た土、家庭菜園に入れる土など、個人の投稿もあります。量が少ないときは、軽トラックで運べる範囲の相手を探すのが現実的です。
土がほしいけれど、量が少しだけです。
1〜2㎥くらいなら、ホームセンターや建材店で買うほうが早いこともあります。数㎥以上になると、残土をもらうほうが安くなりやすいです。
もらった土が思っていたものと違いました。
受け取る前に、写真と現物を見て確認するのがいちばんです。ダンプが着いたら、おろす前に荷台の土を見せてもらいましょう。
参考資料
※本記事の内容は2026年11月3日時点の情報をもとにしています。法令・条例・料金は改正や地域によって異なるため、実際の手続きの際は必ず各行政機関・事業者の最新情報をご確認ください。
この記事について
残土マッチングサービス「残土バンク」を運営する株式会社暁の編集チーム。残土(建設発生土)の処分・受入・法規制について、公的機関の一次情報をもとに記事を作成しています。編集方針
