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支承と落橋防止(道路橋示方書)の用語(図解)12語
令和7年版の道路橋示方書Ⅴ上下部接続部編の言葉。支承部と支承本体・取付部、免震支承、すべり機構ところがり機構、支承部の据付け、遊間、伸縮装置の要件、変位抑制構造、落橋防止システム、桁かかり長、橋軸方向拘束構造。
この分野の目次(12語を一覧で)
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支承部6語
ししょうぶ
支承部(道路橋示方書の定義)
上部構造と下部構造から独立した構造をもつ上下部接続部。支承本体と、支承本体を上部構造・下部構造に取り付ける取付部からなります(道示Ⅴ上下部接続部編1.2)。
勘違いしやすい:ラーメン系橋のように支承部を設けない上下部接続部もある。その場合、耐荷性能の評価で部材等の塑性化を考慮してはならない(同7.4)。
ししょうほんたい
支承本体
支承部のうち、主に変位に追随する機能と荷重を伝える機能を担う構造部分(道示Ⅴ上下部接続部編1.2)。
勘違いしやすい:支承部群の荷重を支える機能や変位に追随する機能が、一度に全て失われたり大きく低下したりしにくい配置にする(同3.1)。
ししょうとりつけぶ
支承取付部(上部取付部・下部取付部)
支承上部取付部は主に支承本体と上部構造をつなぐ部分、支承下部取付部は主に支承本体と下部構造をつなぐ部分。一部か全部が、上部構造・下部構造の一部を兼ねます(道示Ⅴ上下部接続部編1.2)。
勘違いしやすい:取付部も支承部の一部。支承本体だけを見て照査を終えない。
めんしんししょう
免震支承
支承本体のうち、橋の耐荷性能の評価で、そのエネルギー吸収能を考慮するもの(道示Ⅴ上下部接続部編1.2)。
勘違いしやすい:減衰付加装置とは違い、免震支承は支承本体として耐荷性能を担う。
すべりきこう
すべり機構・ころがり機構
支承本体の可動機構。すべり機構は平面や線の接触で平面上をすべらせる機構、ころがり機構は線や点の接触ですべらずに回転・ころがる機構です(道示Ⅴ上下部接続部編8.7)。
勘違いしやすい:可動する支承でも、力がゼロになるわけではない。
ししょうぶのすえつけ
支承部の据付け
支承本体を、所定の平面位置と高さに、性能の前提となる精度で据え付けること。据付けに使う材料は、強度・耐久性・水密性・ワーカビリティーなどを満たし、品質のばらつきが少ないことを確かめたものを使います(道示Ⅴ上下部接続部編12.6)。
勘違いしやすい:材料は、品質が変化しないように保管する。
遊間と落橋防止6語
ゆうかん
遊間
上部構造の端部と、隣の上部構造の端部や下部構造の部材との間に設けるすき間。相対水平変位でぶつからないように設けるのが原則です(道示Ⅴ上下部接続部編7.6)。
勘違いしやすい:遊間が足りないと、地震時に桁どうしが衝突する。
しんしゅくそうちのようけん
伸縮装置の要件
伸縮装置に求める5つの要件。車両が支障なく走れる路面の平たん性・連続性・強さ、車両の通行に必要な耐久性能、雨水に対する水密性、騒音・振動を極力出さない構造、路面として必要なすべり抵抗です(道示Ⅴ上下部接続部編7.7)。
勘違いしやすい:伸縮装置に設定する設計耐久期間によらず、橋の設計供用期間中の交換まで考えて設計する。
へんいよくせいこうぞう
変位抑制構造
地震で支承部が壊れても、橋が道路としての機能をできるだけ保ち、速やかで容易に回復できる状態にとどめるために、上部構造と下部構造の相対変位を抑える構造(道示Ⅴ上下部接続部編1.2)。
勘違いしやすい:支承部の耐荷性能の前提として設けるときは、複数回の地震動に対して機能することの確実性を考える(同3.1)。
らっきょうぼうしシステム
落橋防止システム
大規模地震を想定して、上部構造が下部構造から外れて落ちる致命的な状態になりにくくするための、相対変位に着目した機能と構造などの対策(道示Ⅴ上下部接続部編1.2)。
勘違いしやすい:耐荷性能とは別の独立した対策。耐荷性能を満たしても、別に要件を満たす必要がある。
けたかかりちょう
桁かかり長
上下部構造の間に相対変位が生じても、上部構造が下部構造の上に残るよう確保する長さ。橋軸方向の最小値は、支間長lに対してSEM=0.7+0.005l(m)です(道示Ⅴ上下部接続部編11.2)。
勘違いしやすい:地震時地盤ひずみは、地盤種別Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種で0.00250・0.00375・0.00500。異なる地盤にまたがるときは大きいほうを使う。
きょうじくほうこうこうそくこうぞう
橋軸方向拘束構造
落橋防止システムの橋軸方向の対策として、上部構造が桁かかり長を超えて下部構造から外れないよう拘束する構造(道示Ⅴ上下部接続部編11.3・11.6)。
勘違いしやすい:両端が橋台で支えられ、背面土圧に抵抗するパラペットが上部構造をとどめられる位置にある橋などは、拘束構造によらない対策もある(同11.3)。
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