コブリス・プラス(COBRIS+)は、公共工事で出る土やがれきなどの「建設副産物」の情報を、発注者と受注者がやりとりするためのシステムです。一般財団法人 日本建設情報総合センター(JACIC)が運営しています。国や県の工事を受けると、特記仕様書で使うように指示されることが多く、元請の担当者がはじめて触ることになりがちです。この記事では、何ができるのか、だれがいくらで使うのか、使うときにつまずきやすい所をまとめます。
コブリス・プラスでできること
2025年5月に、それまで別々だった「建設副産物情報交換システム(コブリス)」「建設発生土情報交換システム」「官民マッチング」が1つになりました。1つの契約・1つのIDで、次のことができます。
- 計画書・実施書を作って出す:再生資源利用計画書(搬入)と再生資源利用促進計画書(搬出)を入力フォームで作り、発注者に電子で出せます(電子で出してよいかは発注者と相談)。
- 現場掲示用の計画書と確認結果票を出す:土壌汚染対策法などの手続きを確認した結果票も、入力フォームから作れます。
- 工事どうしで土をやりとりする相手を探す:土を出す工事と、土がほしい工事を地図や条件で探せます。
- 官民マッチング:公共工事と民間工事の間で、土の出し手と受け手を探せます(別に手続きが必要)。
だれが、いくらで使うか

利用料は年度ごと(4月〜3月)で、途中から使っても1年分かかります。2026年4月時点の主な料金(税込)は次のとおりです。
使う人 | 1年の料金 |
|---|---|
民間企業(受注者=元請・下請) | 7,700円/ID |
民間企業(処理業者) | 無料 |
市町村・特別区 | 7,700円(ID数によらず) |
都道府県・政令市 | 33,000円(ID数によらず) |
官民マッチング | 無料(別の手続きが必要) |
使えるのは法人・団体だけで、申し込んでJACICが承諾するとIDが届きます。個人や、IDを持っていない会社は中を見られません。
つまずきやすい所
- 今年度の手続きを忘れる:年度が変わると利用手続きのやり直しが必要です。間に合わないと、提出の直前に使えなくなります。
- 搬出先が決まらない:計画書には搬出先の名称と所在地を書きます。工事間でやりとりする相手が見つからないと、ここで止まります。
- 小さな量や民間の相手は載っていない:中にあるのは主に公共工事の情報です。近くの土場・処分場の値段や、すぐ電話できる相手は載っていません。
搬出先が見つからないときは
コブリス・プラスで相手が見つからない土や、民間工事・小口の土は、残土バンクに無料で掲載できます。近くの土場・処分場は、受入単価や許可の有無と一緒に探せます。受入先のページには、計画書の「搬出先」に書く名称・所在地・管理者・許可をまとめてコピーできる欄があります。
※残土バンクは JACIC やコブリス・プラスとは関係のない民間のサービスです。
よくある質問
民間工事でも使わないといけませんか?
使うように求められるのは、主に国や自治体の工事です。民間工事でも、資源有効利用促進法の計画書づくり(一定規模以上の工事)は必要なので、コブリス・プラスの書式を使う会社もあります。
下請でもIDはいりますか?
計画書を作って出すのは元請の役目です。下請や土工事業者が使えるかどうかは、コブリス・プラスのFAQで案内されています。
参考資料
※本記事の内容は2026年11月6日時点の情報をもとにしています。料金や手続きは変わることがあるため、実際に使うときは必ずコブリス・プラスの最新情報をご確認ください。
この記事について
残土マッチングサービス「残土バンク」を運営する株式会社暁の編集チーム。残土(建設発生土)の処分・受入・法規制について、公的機関の一次情報をもとに記事を作成しています。編集方針
